マガジンのカバー画像

窓際のおっさん

41
働き始めてから現在までの、色々な職場での体験を記します。人間関係や、組織のしがらみといったものが中心です。
運営しているクリエイター

記事一覧

窓際のおっさん41 会社に逆らうとしたら基準はどこからか?(5/5)まとめ 個人の人生を守りたい 自分なりの基準を意識して人間関係を強く生きる

 前回までの4回で、会社に逆らうとしたら基準はどこか、線引きの大事さと、その基準について、法というよりも感覚的な部分でのおっさんの持論を述べた。  今回はまとめとして、4回までの内容を総括するとともに、会社や人に振り回されるばかりではなく、自分の人生を大事にしてほしい旨の意見を述べたい。 ※ 正直過去イチで読みづらい連載であったと思うが、あえて駆け抜ける。自己満足なので反省はしていない。 <個人は弱いので、線引きを意識して自我を保つべし>  述べてきたように、会社にせ

窓際のおっさん40 会社に逆らうとしたら基準はどこからか?(4/5) 基準紹介 問題者の傾向や行いを数値化して伝える

 前回はどう具体的に線を引くか(会社に逆らう基準自体)のおっさんの自説について、量的な面での判断基準の目安を、解いた。  今回はその続きとして、前回の③~⑤について、問題者の傾向や行いを数値化して捉え、会社に逆らう判断基準とする、おっさんの自説、後半について紹介する。 <③一方的の度合いの変化量を感知する>  これは、人間関係で考えた方が分かりやすいと思う。一つ許すとエスカレートしていくタイプがいると思うが、要はそういう相手と一線を引くという意味である。  前々回の「

窓際のおっさん39 会社に逆らうとしたら基準はどこからか?(3/5) 基準紹介 一方的の量

 前回は被害者で居続けるのではなく、人や会社との間に線引きすること自体をきちんと意識すべしとの考えを述べた。  今回は、ではどう具体的に線を引くか(会社に逆らう基準自体)を、おっさんの自説として紹介していきたい。 <一方的かどうかが一つの基準ではあるが。。。>  他者との関係を、イーブンを目指して調整できるのであれば、当然そのように持っていくべきである。人にもよるが、個人事業主の生き方をしている人などは、死活問題にもなるのでその辺がシビアだ。  だが、国民の多くを占め

窓際のおっさん38 会社に逆らうとしたら基準はどこからか?(2/5)被害者でい続ける必要はない 線引きを意識せよ

 前回は会社との関係性に線引きをしないことによる問題点と「うまくやって」が口癖の、線引きができない上司とのやり取りで蛮行が放置されたという体験談を述べた(長くて分かりづらかったと思うが)。 今回はその続きと、結論を述べたいと思う。 <そもそも線引きしない人も居るが、それだけは良くない 続き> ②グダグダと問題解決にならない対話  面談中、話は平行線だった。Tにご機嫌取りをすればよかったのか、とりあえずお詫びでも入れればよかったのか、逐一奴の指摘に反応してオドオドして見

窓際のおっさん37 会社に逆らうとしたら基準はどこからか?(1/5)「うまくやって」 部下に従順さを求める 線引きできない上司

会社とは理不尽なものだと割り切るにしても、限度というものはないだろうか。 かと言って、その理不尽に逆らってばかりでは居場所を無くしてしまう。 はて、どうしたものか? 結局のところ窓際で給料さえもらえればなんでもいいと思えば、好きなようにすれば良いし、そうでなくとも各々が線引きを行えば良い。答えはないけど筋は通したいし、最適点を知っておきたい。 今回はそうした議論百出の問題「会社に逆らうとしたら基準はどこからか」について、おっさんの体験を交えながら、自論を考察したいと思う。

窓際のおっさん36 組織人なら躊躇なく派閥に属せ(後編) 派閥は心を削るが、うまく折り合いをつけるしかない

 前回は、おっさんが組織内でグループに所属し、力を得た体験と、「派閥は悪なのか?いやそうではないだろう」ということを述べた。  今回はその続きとして、派閥(というか組織内のグループ)において、不毛で煩わしいことは付き物であると言うこと。そして、それでも一定の折り合いをつけて、派閥と関わるべきであるとの意見を述べたい。 <派閥には確かに煩わしさや不毛さは付き纏う>  派閥は煩わしい。だから、出世を一切拒否し、窓際で、特に言いたいこともなく、お給料くれれば何を言われても気にし

窓際のおっさん35 組織人なら躊躇なく派閥に属せ(前編) 派閥(組織内に存在するグループ集団)自体は悪ではない

 会社組織で何かを成そうと考えた場合、単独で行動しても成就することは難しい。単独でも何も投じないよりはマシだが、その思いの多くは成就しないばかりか、消化不良で想いの成仏すらできない。やはり、徒党を組んだり、影響力のある人間に近づく必要はどうしてもある。  また、組織の構成員として大した要望もビジョンもないのだとしても、 「自分はどの派閥にも所属しませんから」  などと、臭いセリフを言ってつっぱっても嫌われるのが関の山である。ならば長いものにでも巻かれていたほうが安泰であ

窓際のおっさん34 私が事務処理を苦手とする理由(6/6) 自動化・簡略化・マニュアル化 どうにか意識改革を成せないものか

 前回までの5回で事務処理に纏わる様々な問題事例を挙げてきた。どれも極端で、嘘みたいな話だが本当である。今回はそれらのまとめと、ではどうするべきか、おっさんの私見を述べたい。  概ねおっさんの経験した事務処理に係る問題をまとめると ① 膨大でミスを誘うようなものばかりなのに、いつまで経っても手作業で、しかもミスが許されない。 ② 実作業と違って、心情的理由によって追加の事務処理が無限に増える可能性がある ③ 上司と意見が違う時、どんなにハテナな処理でも、上司に意地を張られ

窓際のおっさん33 私が事務処理を苦手とする理由(5/6) 属人化した処理が暴走して

 前回は、テクノロジー等の進化で形骸化した処理が、いつまでも残っていて、仕事の意義や安全性が著しく損なわれている現状を述べた。  今回は、属人化の中で誤った事務処理が何年も放置され、形骸化などの問題に拍車をかけている実態を、おっさんの体験と共に述べたい。  前回のCDの件には続きがある。テクノロジーとはまた別の問題であるが、関わっていた当時、マニュアル上のチェック者である課長を嫌っている先輩が、チェックを受けたくないがために、返却されたCDを即シュレッダーしていた。  本

窓際のおっさん32 私が事務処理を苦手とする理由(4/6) 形骸化した処理がいつまでも

 前回は、事務処理は答えが無い故に権力者が好き勝手になり、正しさや合理性よりも、上の意向でごり押しされる現状を述べた。  今回は、形骸化した事務がいつまでも適用される問題を、おっさんの体験と共に述べたい。 <情報セキュリティは日進月歩、一方の人の事務は進歩なし> おっさんの体験を話す。  市役所の水道局で働いていた時のこと。水道マッピングシステムという図面データベースの管理をしていたことがあり、市の関係課受託業者に、水道図面の提供を行っていた。  その図面の受け渡しの

窓際のおっさん31 私が事務処理を苦手とする理由(3/6) 答えが無い故に摩擦 事務処理は無法地帯か

 前回は、事務処理はしばしば、心情的な理由で追加され、本質的に意味があるかどうかは別として増え続け、故に実作業と違って正解がない感情的仕事であると述べた。  今回は、前回お話しした「正解がない感情的仕事」という性質故の摩擦を、おっさんの体験から述べたい。 <無用な事務の押し付けによる摩擦の発生> おっさんの体験を話す。  会社で物を買ったり、修繕等の支払いをする際のこと。  定型のフォームがあり、相手方の納品伝票や成果品のチェック書類を添付して、経理部門へ提出する作業

窓際のおっさん30 私が事務処理を苦手とする理由(2/6) 心情により無限増殖する事務量

 前回は、手作業では耐えがたいほどの膨大で手間がかかる処理をミスなくこなさなければならないという矛盾や、そんな状況なのに大きなプレッシャーや感情を押し付けてくる人がいる現状を述べた。  今回は、事務処理にはどうでも良い処理が増え続ける現状を、おっさんの体験から述べたい。 <どうでも良い処理が増え続けて>  おっさんの体験を話す。  あるパソコンの利用状況を毎月、書面に書いて報告せよという指示があった。  そのパソコンは災害用パソコンで、落としても壊れにくいことから、外

窓際のおっさん29 私が事務処理を苦手とする理由(1/6) ミスする量なのにミスできないという矛盾

 会社組織において、事務処理は欠かすことができない仕事である。契約においても、申請においても、記録においても。  一方で毎度毎度、最終的には読まれもせずに倉庫から倉庫、そして数年後には厳重な管理の元で処分されるものばかりでもある。  加えて、事務処理は一見、マニュアルやルールに従って処理されているようで、案外色々な人の感情や忖度、くだらない妄想が乗っかったり、モンスタークレーマーの苦情一つで膨大な量の事務処理と新ルールが出来たりと非常に感情的な仕事でもある。  おっさんはそ

窓際のおっさん28 会社で横行する「匹夫の勇」(後編)結局は部下を貶めるだけの武勇 匹夫の勇になる訳

 前回は匹夫の勇の意味と、おっさんが経験したブラックな職場における、個人の武勇ばかりの評価、すなわち作業精度と作業速度が早いだけの個人を評価する匹夫の勇を紹介してきた。今回はその続きと、現代風の武力(権力や年数)によって部下を恐れさせる匹夫の勇、そしてなぜ匹夫の勇に陥るかを述べたい。 <匹夫の勇を尊ぶと、職場がブラックになる 続き> 別の例を挙げる。商社や保険会社の営業を考えていただきたい。 平の営業社員が、頑張って月10件の契約やってるんだ、主任級のおまえは20件が当然