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窓際のおっさん

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働き始めてから現在までの、色々な職場での体験を記します。人間関係や、組織のしがらみといったものが中心です。
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記事一覧

窓際のおっさん87 出世する人の特徴(後編) 現在の中堅で出世する人と次の世代の予想

 前回は、出世する人の特徴として、1960年代半ば~1970年代前半の生まれぐらいの昔の人と、1970年代後半~1980年代前半の生まれぐらいの現在中堅の人とで分けて、おっさんの私見でその基準を列挙した。  今回はその続きとして、1970年代後半~1980年代前半の生まれぐらいの人が、出世の面で今後どう取り扱われるかについて詳述し、次に来る1980年代後半~1990年代前半の生まれぐらいの人がどう扱われそうか、予想を立てたいと思う。 <中堅の出世する人の特徴 続き>  

窓際のおっさん86 出世する人の特徴(前編) 昔の人で出世している人

 おっさんも今の会社に勤めて15年ほどになるが、周囲を見ていて、出世する人には特徴があると体感するに至る。世代によって条件が全然違うが、逆に世代ごとに一定の法則もあるように思う。  今回は「出世する人の特徴」と題して、あくまでおっさんの私見であるが、昔の出世する人の特徴、今中堅で出世する人の特徴、これから出世する人の特徴(予想)について、述べてみたいと思う。 ※個人の感想です。また、主に大組織においての特徴とお考え下さい。 <昔の出世する人の特徴>  世代を絞るとすれ

窓際のおっさん85 無駄仕事ランキング(4/4) やってる感の醸成も仕事か?

 前回は「無駄仕事ランキング」の3位「完璧主義の仕事」、2位「上司を喜ばせるためだけの仕事」について、部下が潰れるだけで何の意味もないことである旨を述べた。  最終回の今回は第1位と、について述べる。 <1位 やってる感を醸すための仕事>    やってる感を醸す仕事にひたすら加担させられ続けたことがある。  おっさんが役所の水道で働いていた時の事。消防署から、地域の消火栓の正確な位置を記述した大刷りのマップ作製を依頼されたことがある。    防災上重要な仕事なので、すぐ対

窓際のおっさん84 無駄仕事ランキング(3/4) 完璧主義ほか感情労働

 前回は「無駄仕事ランキング」の4位「予算作成」について、現代のスピード感に合っておらず、柔軟性が不足し、結局埒外の処理や変更手続きなどの無駄が多い現状について述べてきた。  今回は第3位と第2位について述べる。 <3位 完璧主義の仕事>  日本は完璧主義である。電車やバスのダイヤ、サービスの質、製品の質、礼儀作法や果ては会社組織における忖度まで、ミスをなくし、問題を可能な限り避ける文化である。  その他のランキングにも関わってくるのだが、質が高い反面ゆとりが全くない。

窓際のおっさん83 無駄仕事ランキング(2/4) 単年度予算主義の限界

 前回は「無駄仕事ランキング」の5位「事務処理全般」について、日本全国で言えば枚挙に暇がないが、特におっさんが経験しトラウマになった、公共工事における過剰な書類仕事の存在について、述べた。  今回は第4位について述べる。 <4位 予算作成>  最近は世の中の流れが速すぎるため、機動的な予算作成と支出をする会社が増えてきたように思う。また、会社規模が小さくなっていくと、そもそも予算の概念がなく、あったとしても、一つの案件に対しての予算額を言う事が多い。  全社的な意味で、特に

窓際のおっさん82 無駄仕事ランキング(1/4) 技術なのに事務処理多すぎ

 今日も職場で無駄に一日を過ごしてしまった。早く週休3日ぐらいになって副業全面解禁(制度だけでなく空気感含めて)にならないものか。  また、ハラスメントやそれに近い詰め寄り、追及を受けるのはもうんざりでもある。明らかに間違ったことや、損害を出したらならお叱りもごもっともだが、無駄と分かりきっている仕事の、ほんのちょっとのケアレスミスや解釈の違いは多めに見てもらいたい。電話やメールなど、一見して怠けているように見えてしまう状況でもつまらない叱責を受け、それを「仕事内」「給料内

窓際のおっさん81 挨拶について(後編) 挨拶指導でマウンティング? それでも大事な挨拶について考えたい

 前回は、近年の社会システムの劣化によって、挨拶指導がままならなくなってきた現状について述べた。また、それでもAIなど技術的な解決策ができ始めているので、理想論ではあるが、早めにそうした技術を導入して、接遇教育に役立てられないものかと思うところも述べた。  後半の今回は、前回の冒頭で述べた挨拶指導がやりづらい理由①〜③のうち、残りの③である「旧世代に植え付けられた、自身のトラウマ」についておっさんの体験を話し、それでもなんとかしたい想いについて述べ、締めくくりたい。 <昔

窓際のおっさん80 挨拶について(前編) 社会システムの不備が生んだ接遇の乱れとAIによる光明?

 「きちんと挨拶しろ」と若い人に指導するのは、最近はどうにも躊躇がある。色々と理由があるが、以下のとおりである。 ① 家庭や学校で習うような事を、仕事場で赤の他人が指導する距離感が難しい ② 最近は不快な態度や言葉遣いについて、少しでも詰めると問題にもなる ③ 旧世代に植え付けられた、自身のトラウマ  どこまで共感を得られるかは分からないが、実態として挨拶指導しづらい雰囲気があり、指導をする自分もまた、嫌われ役であると感じる面を、多くの人が持っているのではないだろうか。

窓際のおっさん79 「おしゃれめさるな」オフィスで見た目を先鋭化させる女性に思うこと(4/4)

 前回は、「おしゃれめさるな」とは別に僻みや意地悪で言っていることではなく、もっと意味のある努力をしましょうよという意味である旨について述べた。また、海外では色々な理由から、むしろそこまでおしゃれにこだわっていないことについても述べた。  最終回の今回は、魅力を押さえた方がむしろいいという話、先鋭化の果てに知らず知らずのうちにルッキズムに陥っている可能性、そして、差別は良くないよねという単純解釈で終わらず、ルッキズムへの本質的な理解をすべしとの意見を述べ、締めくくりたい。

窓際のおっさん78 「おしゃれめさるな」オフィスで見た目を先鋭化させる女性に思うこと(3/4)

 前回は、見た目重視の環境で居心地が悪いおっさん、そして同じ女性でも専門職はまた違うという話を述べた。  今回は、能見た目は地味でも全然良いぞという話、そして「おしゃれめさるな」とは別に僻みや意地悪で言っていることではない旨、そして海外オフィスでのおしゃれの傾向について述べたい。 <能力をおしゃれに全振りしていないか?>  専門職が仕事中に過剰なオシャレをしないのは、そういう仕事だからというのもあるが、勉強などでおしゃれのいとまが無い生き方になっているのではないかとも思う

窓際のおっさん77 「おしゃれめさるな」オフィスで見た目を先鋭化させる女性に思うこと(2/4)

 前回は、オフィスでは魅力的である必要はなく、見た目の良さがかえって仇になることについて述べた。今回はその続きと、見た目重視の環境で居心地が悪くなるおっさん達、そして同じ女性でも専門職はまた違うという話を述べたい。 <見た目の良さが仇になるケースを想定して欲しい 続き>  また、整いすぎた恰好の同僚女性に、仕事を頼むこともあるわけだが、おっさんの体験で例えば以下のようなときに抵抗感があった。 ① ごみ捨て場などのちょっと汚い現場に行く ② 女慣れしていないオタク上司がい

窓際のおっさん76 「おしゃれめさるな」オフィスで見た目を先鋭化させる女性に思うこと(1/4)

 社会人の常識的なマナーとして、客先は勿論、オフィスでも清潔感のある服装を心がけるようにとよく言われる。良い見た目であれば、第一印象で多くの問題を防げることができるので、おっさんも概ね賛成だが、それにしても最近は、見た目に気を遣いすぎではないだろうか。  特に大企業や公務員ともなると、周囲の空気を察して余りあるほどに、身だしなみに気を遣わなければならない雰囲気に包まれている。  見た目が良いに越したことはないと単純に考えればそのとおりで「おいおいおっさん、何が気にくわない

窓際のおっさん75 サラリーマンの休暇の自由(後編) 各種休暇の強い「必要性」 末端従業員こそもっと強く訴えよ

 前回は、パワハラで休暇を認めないのは論外にしても、気遣いの好ましさや、会社ごとの都合について従業員として考慮すべき点について述べた。  今回はやや踏み込んで、特別休暇とその制度の裏の切実さがあり、それを分かろうともしない世代には、一従業員(特に公務員なら)の側から、やり返していく必要があるという話をしたい。 <「気合でどうにもならないから休暇」が分からない旧世代>  普通の休暇もあるが、更に産休・育休・介護休暇等の取得の推進も、最近では当たり前になってきた。就職氷河期以

窓際のおっさん74 休暇はサラリーマンの権利(前編) 休暇に気遣いが必要なのは確かだが。。。

またかと思った記事があった。  サラリーマン、即ち労働者の権利は法律で保障されている筈だが、このような事態が後を絶たない。  またかと思ったのは記事の内容もそうだが、50代という部分である。恐らくだが1993年よりも前の入社、即ち就職氷河期以前の世代ではないかと思う。  おっさんも本noteで「旧世代」と称して、就職氷河期以前と以後で、主に労働者の呼び名を分けているが、かくもこの世代の人間には、このようなトンチンカンな輩が多い。  今回は「休暇はサラリーマンの権利」と題