ひと匙日記 酒場放浪者
5月29日(月)
地獄の二日酔い。前日に6軒はしごしていた。
(町中華でビールと紹興酒→洋風酒場でワイン→カラオケスナックでお茶割りと歌→友人の店でレモンサワー→知人の店でハイボール→馴染みの店でハイボール)
途中までは気をつけて呑んでいたのに、もう3軒目のカラオケから自主規制が崩壊していた。飲んでいる時は愉しくて仕方がないので、その時間に対する後悔はないのだが、翌朝の「もう一度昨日からやり直したい」ほどの絶望ったらない。年齢とともに復活の狼煙までの時間がかかるようになり、最近は昼頃ようやく人間に戻る。もともとあまり二日酔いになるタイプではないのだが、年に数回、ハメを外して今日のような惨事になる。特に昼から飲みはじめるのが危ない。まだ19時やん。全然大丈夫。とか思ってるとあっという間に23時とかになってる。
朝起きて、あまりにも廃人で、もうほんとギリギリまで仕事休もうかな…って思うけど、本当に病気で具合が悪いのとは違う、自己管理ができてない自分が悪いのだから、そんなんで休んではいけないという謎の真面目さが出て、仕事には向かう。通勤電車でも、あーもう次で降りたいな…電車の中で具合悪くなったって会社に電話しようかな…いや、とりあえず出社しよう…仕事すればどうにかなる…電車で少しでも寝ていこう…無理だ…気持ち悪すぎて寝れない…次で降りたいな…の繰り返しだ。
もういい加減にしろ、わたしよ。
と、これも毎回思う。本気で思う。ただ、呑んでいるうちに忘れてしまう。
こんなわたしをせめて慰めるなら、愉しいお酒だったからね。ということだ。それからちゃんと家に帰ってきて、宅配ボックスに届いていた荷物を取り出して部屋まで運んでいた自分も褒めてあげようか。