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「どんなに嫌いでも絶対にとる」嫌いの対処法|消耗しない働き方

 一緒に働く人ってたいていの場合、選べませんよね。もし、大っ嫌いな人と一緒に働くことになったらどうします?困る?なやむ?

 そんな皆さんのために、テレビで女優さんが言っていためっちゃエエ方法をお教えします。「どんなに嫌いでも絶対にとる」んだそうです。
(2022年11月22日加筆・修正しました)

■仲良くするために集まったんじゃない。よね

 職場とは何のために人が集まっているんでしょう。職場にある人間関係の目的を見失ってはいませんか。

 職場の人間関係の目的は「仲良くする」ことではないよね。「仲良くする」ことが最優先ではないよね。もっとわかりやすく言うと「嫌いでもいいやんね」と言いたいんです。

■笑顔で絶対に落とさないチアリーダー

 なんとなく眺めていたテレビからとってもいい表現が聞こえてきました。

 話していたのは中村アンさん。モデルでタレントで女優さんです。高校時代のお話でした。強豪校でチアリーディングをされてたんですって。「大変だったでしょう」「中には嫌いな部員もいたでしょう」司会者は意地悪な質問をしていました。

 中村アンさんは、短くはっきり答えました。
 「どんなに嫌いでも絶対とる」
 かっこいいんです。歯切れの良さがとってもかっこよかったんです。

 人が作ったタワーのてっぺんのチアリーダーがポンと跳びあがり宙返りをしてタワーに受け止められる。それも満面の笑みで。そんな一瞬の、タワーの下で受け止める側のチアリーダーを表現された一言でした。

■いろいろあっても持ち込まないのだな

 チアリーディングとは大変華やかです。加えて筋力や瞬発力などの体力が要求されるスポーツです。練習を何度も何度も繰り返すでしょう。タイミングを合わせる練習の中でチームメイトがぶつかることもあるでしょう。部活でのチアリーディング。高校生という多感な年頃ですので、プライベートで諍いがあるかもしれません。

 それでも、チアリーダーはタワーの土台となりタワーのてっぺんに乗るんです。タワーの土台になったら上に乗る人が「どんなに嫌いでも絶対とる」のです。

■好きな人も嫌いな人もいる職場

 職場にはいろんな人がいます。多くの場合、一緒に仕事をする仲間は選べません。だから、チームのメンバーには気が合う人がいれば気が合わない人もいます。好きな人も嫌いな人もいます。気が合わない同僚との共同作業はぎくしゃくし、嫌いな上司、部下がいる職場が苦痛にもなります。

 それでもそこが職場である限り、気が合わなくてもいいじゃないか、嫌いでもいいじゃないかと思うんです。

■嫌いな気持ちを認めないから消耗することもある

 嫌いな人を嫌いだと思ってはいけない、好き嫌いを職場に持ち込んではいけないって無理していないでしょうか。好きになる努力をして、それでも気が合わない、やりにくいと悩んではいないでしょうか。

 そして、こんなに嫌いにさせるあの人の言動が悪く思えて仕方がないことはないでしょうか。

「声が小さい」「頼み方が偉そうだ」「声をかけてもこっちを向かなかった」「面倒くさそうに返事をした」

 相手が部下や後輩だった場合、特定の人だけに指導する、その人にだけ厳しい、指導が攻撃的になる、パワハラにつながることもあるんです。

 反対に相手を嫌いだと思う自分に問題があると悩む人もあるかもしれません。 

 「嫌い」という感情をどうにかしようとして消耗しているように思えます。

 どんなに嫌いでも、その感情は横に置いておけばいいんです。嫌いだと思うのは仕方ないと受け止める。どんなに嫌いだったとしても「絶対にとる」それができたら問題はないんです。

■嫌いなのは仕方がないんじゃない、っていう結論 

 だってなぜかわからないけど「嫌い」なんだもん。仕方ない。嫌いな理由を挙げ始めると、嫌いな相手からはたくさん見つかります。でも、思い出してください。嫌いになったのは何が原因でしたか。たくさん挙げた理由に接するより前に嫌いっていう感情が起こっていることが多いのです。

 嫌いだからって、回覧を回さない、とかデータのバックアップを消す、とか意地悪や仕事の妨害をしてはいけないですよ。嫌いな人から頼まれた仕事を放置するのもいけないですよ。悪口を言いふらす、意味なくにらむ、無視する、それもダメ。嫌いだからって相手を傷つけてよい理由には絶対になりません。

 でも、特に職場の人間関係では、仲良くなれなくてもオッケー。きっちり分担し協力して仕事ができればオッケー。だから「嫌い」という感情を無理に消そうとしたり、「嫌い」だと思う自分を嫌いになったりはしなくてよいのです。

  嫌いと思うのは、そう思わせる相手が悪いのではないし、そう思う自分が悪いのでもないです。なぜか嫌いなんだから仕方ないんです。

 消耗しないで働くためには、こんなふうに気持ちをやり過ごすことってけっこう大切。嫌いな相手との付き合い方を考えるのは、やり過ごしたあと。あの人のことがなぜだかとっても嫌いなんだという「自分の気持ち」を認めたあとにしましょう。

 伝えるべきことは伝える。協力すべきところは協力する。要求すべきことは要求する。やるべきことはやる。そうなんです。「どんなに嫌いでも絶対に取る」ただそれだけでよいのです。嫌いな相手と一緒に仕事をすることに気持ちをすり減らしては、すり減らしたものがもったいない、と思うのです。

 

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