日記(2023/10/31)

 ハロウィーン。この日は授業があったが、バイト先でお菓子配りをするので来てほしいと頼まれる。
 大学に着くと、猫がいた。三毛でかぎしっぽで、私が通る門の近くを住処にしている。とても人懐っこく、名前を呼ぶとすぐに寄ってくる。手を差し出すと額を擦り付けた。鼻先が濡れている。前に触ったときより被毛が厚く、柔らかくなっていた。
 授業が終わり、仲良くしてくれているゼミ仲間のTくんにバイトめんどいよ〜というようなことを言っていると、ハッピーハロウィーン!と魔法使いの帽子やケープを身に着けた生徒が教室に入ってきた。Tくんも今日は日本シーズンを見るために直帰するというので、駅まで一緒に行く。
 バイト先に着き、道中に買ったキーマカレーパンとレモンドーナツを二階の事務所で急いで食べた。私も魔法使いの帽子とケープを身につける。最寄り駅からの道中店のある通りにはあまり人気がなく大丈夫だろうかと心配になるが、お菓子を持って外に出るといつの間にか子供が列をなした。
 一つ好きなものを選んでいいと言うと、子どもたちはとにかくお菓子のバスケットをがさがさと漁る。何か目当てを探しているのか、ただがさがさと漁るのが楽しいのかよくわからない手つきで。意外なのは、大きなクッキーなどが入っている個包装と小さな飴やラムネの入った個包装がある中で、大きい方の個包装が人気というわけでもないということだ。私だったら真っ先に大きいのを取るだろうな、と思うが、彼らには彼らの基準があるらしい。「なにか気に入ったものはあった?」と子どもに聞くと、「ん〜〜〜〜〜、ない!」と言った。
 私は子どもの仮装が何なのかを言い当てることに夢中になった。きっとスパイファミリーのアーニャが多かろうと予想していたが想定外に少なく、それよりマインクラフトや鬼滅の刃が目立った。

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