安西祐一郎「教育の未来」

どんな人におすすめ?
教育を語りたい人全般、特にその情熱を語るパッションはあるけど理論的な裏付けが欲しいな〜と思ってる人

読むのに必要なエネルギー・難易度
専門用語が多かったり、学術的なアプローチをしてるので結構心構えはいる

オススメ度
とはいえ、教育を語りたいなら絶対一読しといたほうが良さそうなレベルの本



ざっくりどんな本?
教育とは?をトップダウンで整理した本。

この本は、「どうして人は学んで成長していく生き物なの?」という大上段の問いから始まる。そこから階段を降りていくアプローチの方法は認知科学で、人間の心の仕組みに沿って教育を紐解く。

これまで読んだ教育の本って、現場の人や技術畑の人が経験を基にボトムアップで書いてたことが多かったからこういうアプローチは新鮮だった。


最終的なこの本の着地点は、これからの教育現場に必要なことを具体的な10程度のアイテムとしてリストアップするところまで。

それらをどうやって実際の現場に届けていくかは別の本のスコープで、正直そこまで期待してたから肩透かしではあったけど、でも最初の1冊目としては結構いいスタート地点になる本だった。何か迷うことがあったらここに戻ってこれば何かがまた見つかりそう、と思える本。

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