見出し画像

大根マラソン2024


大根マラソン
通称木曽三川マラソン(あれ?逆か??)
ローカル中のローカルマラソンです。
ただこんなドローカルな大会に毎年ルーティンで出られる方というのは意外にも多い。
何故かというと参加費が4000円ポッキリで前日受付なしという飲み会感覚で参加できる大会だからです。
そして完走者は大根1本もらえます。

そんな大根マラソンに去年に引き続き、今年も1月21日に参戦してきました。
コースは河川敷の10.5kmを4周回するフラットコース。気象条件が良ければ記録は出やすいですが、河川敷で遮るものが何もないので風が強いと影響をかなり受けるコースです。

今年の大根マラソンは1週間前から大雨の予報。水捌けもかなり悪いのでこの事前の予報にメンタルを持っていかれるランナーは多数。私も正直、タイムを狙うのは厳しいなと日和っていました。

前日になっても雨予報は変わらず。
ただ、スタートの9時以降からは雨が弱まっていく予報に変わっていたので、そこに望みを託して当日を迎えます。

〜レース前の練習内容〜
・12月は養老山地トレイルと加古川マラソンの2レースに出て月間405km
・1月は週間110kmぐらい。大根マラソンまでのポイント練習は計6回。①2000m×3、②30kmPR(キロ409)、③6000m(キロ336)、④21kmPR(キロ353)、⑤16kmPR(キロ405)、⑥2000m×3 です。
10月に長い故障してるので距離踏むときは余裕持ったペースで走ってラスト上げるくらいにしてました。(故障コワイ…)

〜食事、補給〜
当日朝食→会場が車で30分なので自宅で食べる。大盛り白飯、味噌汁、納豆、シャケフレーク。ホットコーシー。

レース1h前→ゼリー飲料180kcal(ドラッグストアプライベートブランド激安品)

レース中→ハニーアクションエナジー×3 10km、20km、30km地点で摂取。
個人エイドを設営して20km、30km地点で水分をしっかり目に補給。

受け取ってくれる人もいないので
飲んだら芝生にポイです

〜睡眠〜
前日は2024年に入って一番熟睡できた。

〜装備〜
エルドレッソのメッシュキャップ
ティートンブロスのTシャツ
ナイキのアームカバー
ナイキトレイルのスパッツ
インナーファクトのリストゲイター
インナーファクトのラミーソックス
ナイキヴェイパーフライnext %2

そして全身にワセリンを塗りたくり、ダイナマイト時の秋◯もびっくりのテカテカボディーに。(雨対策)

〜レース会場へ〜
自宅で淹れたホットコーシーをお供に車で会場へ。Spotifyのメランコリーみたいなプレイリストを聴きながら車を走らせていると桑田佳祐が突然「思い出はいつの日も雨」と。せやな。桑田さん、ワイも思い出作りにいってきますわ。

会場に着くと駐車場がすでに冠水状態。
普段子どもに長靴履いてても「そこは歩いちゃダメ!」と叱るレベルの冠水。
会場の駐車スペースが芝生になっておりそこも水没しているので長靴を持ってきていない人は一歩踏み出した瞬間にずぶ濡れです。私は「アルファフライ3ブラックエディション」を持ってきていたので一歩目からずぶ濡れになることは回避。

ホムセンで780円のアルファフライ

〜レーススタート〜
なかなかの雨と冠水で心折れかけてたけど、スタート直前にはだいぶ小雨に。もうやるしかない。
目標は2時間40分切り。345ペース。345、345、345...

そしてスタート。

最初の1kmが339。体感的にもそんなに無理をしてる感じではない。これは345で押せるかもしれない。
そんなことを考えていると後ろから救世主が。現れたのは幼稚園児の仮装ランナー。背中をよく見ると何か札みたいなのがくっついてる。よく見ると「2時間40分ペーサー」の文字が。ウソやろ。。しばらく着いていってみると本当にそのぐらいのペースを刻んでいる。これはホンマもんや。ということでこの幼稚園児にひたすら着いていくと決める。ペーサーの札を掲げているからにはコバンザメしても問題はないはずだろう。序盤少し速いペースだったけど3km以降素晴らしいペースで引いてくれる。もうこれは37kmまでひたすら着いていって余裕があればラスト5km上げよう。そうしよう。

そのまま24kmまでは345少し切るぐらいのペースで推移。ほんとに幼稚園児ランナーの方には感謝しかない。このペースならあまり追い込まれてる感覚もない。これは結構余裕を持ってラスト5kmを迎えられるんじゃないかと。

しかし、
順調に進んでいくかと思いきや25kmからまさかのペースアップ。いきなり340を余裕で切るぐらいのペースに。コバンザメし過ぎてイラつかせてしまったのか??(いや、でもペーサーって自ら貼ってるし…)

後ろとはだいぶ開きがあるのでここで単独走になると歯止めが効かなくなる可能性も。ここで少し無理をしてついていこうとする。しかし少しずつ間は開いていき3周回終了時の32km地点ではペーサーとは完全に離れる形に。

あかん、幼稚園児速い…

この振り落とし?でかなり体力を消耗し、加えて単独走になったことから心が折れかかる
残り10km。
ここで完全に心が折れてしまうと目標達成は厳しくなる。ここから5kmは向かい風が続く。この向かい風区間はなんとか350付近で耐えるぞ、と歯を食いしばる。
348-351-351…
向かい風でこのタイム、悪くない、まだ悪くはないぞと心の中でセルフトーク。
353-356…
悪くない、そんなに悪くないぞ。追い風になったら巻き返せる。

そして向かい風区間をクリアし、残り5km。
追い風区間に入って最初の38kmのラップは349。さっきまでのキツさはない。
これなら350で押していける。
やれる、やってみせる。

この辺りから雨が上がり、太陽の光が差してきてまるでゴールへの道のりを祝福してくれてるかのよう。

歯を食いしばりながら一歩一歩前へ進んでいく。
タイムも350付近で押せている。
ラストの少し登るクランクが見えてきた。これを登り切ったら。あとはウイニングランだ。ここは一番応援してる人が多いところだから死にそうな顔から少し余裕ありそうな顔に切り替える。
最後の坂を登り切る。
もう走らなくていいんだよ。パトラッシュ…。

ゴール。
2時間37分50秒。総合5位?
おお37分台出た。最後頑張って良かった。
もうフルは当分走りたくないなぁ。

ゴール後テントに行くと
スタッフの方から祝福の言葉をいただく。
「棄権ですか?」と。
「いえ、一応完走できました。ありがとうございます。」

その後、幼稚園仮装ランナーに初めてご挨拶(たぶん総合3位)。感謝を伝えると、祝福していただけたのでイラついてペースアップした訳ではなさそう。良かった。

表彰もないし、記録証も後日発行。
残ったのはタイムだけ。
それでいいんだ。これが大根マラソンなんだ。大根持って帰るぞ。

1人1本やで

〜帰路〜
流石に腹減って帰り道のラーメン屋でベトコンラーメンを食べていく。
津島市内にある麺屋「蕾花」
めちゃくちゃ美味かった。

味噌ベトコン大盛り


あまりの美味さにテンション上がったまま妻にラーメンの写真を送ってしまう。
朝から2人の息子を任せっきりにしてる妻から
「どんな神経してこの写真送ってるの?」
とのお言葉をいただき私の大根マラソンは幕を閉じました。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?