【詩】気づくと薄く光る緑に囲まれているこの頃ー今だけの淡さを惜しむ気持ち
薄く透け 涌き出るような緑のなかを、
ひとり歩くは
大きな自然に
背後から優しく抱かれているよう
な温かさ
いつの間に
薄く光る緑になって
お揃いの服で
こちらをみるようになったのか
みたこともない美しい緑を
どのみどりも身にまとっている
淡い緑にいつなったのか
いつもいつもふと気づき驚く
淡い緑の
この
なり始めの時期
私は好きだ
なにかが始まる予感
光が強くなるにつれ
その薄さは徐々に濃さにとって代わり
光に対する武装を完了する
でもひらいているこの時
わた