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【詩】お砂糖壺の中身

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金平糖みなみの詩をまとめました
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#言葉

【詩】カビ

わたくしカビが生えました もうなんにもできません チーズみたいに食べれるカビが生えたらいい…

【詩】脳みそポップコーン

頭の中のポップコーンマシーンがうるさい ポンポン ポポポン 言葉が弾けて頭に散らばる 味ごと…

【詩】時々、脳みそ蜂蜜

私の脳みそは時々 とろとろ溶けて蜂蜜になります チーズでもチョコでもない だからなにもフォ…

【詩】ふとんの王国のお姫さま

ふとんの王国は暖かくて 白くて 外は棘が大変多くございますので 毛玉のついた布を纏った私は…

【詩】レイニーレディ

雨の日は蜘蛛の巣でレースを編みましょう レースのショールを編みましょう 傘をさして蜘蛛の…

【詩】小人の友達

小人の友達がいまして 紅茶に角砂糖をポトンといれてくれたり 寝る前に今日あったことを 耳…

【詩】古時計

マフラー星も寄り添う夜更け もう調律のできない95年の古時計は不規則な音を奏で 子うさぎの小さな心臓もまた不規則に音を鳴らす 嗚呼 もし神がおりましたらどうぞ この古時計の調律を 子うさぎが安心するまで5年後10年後も リズムの狂うことなくかろやかに 暖かい音符を楽譜をメロディを そしてまた子うさぎの耳を撫でてくれますやうに 片時も古時計から離れずみかんの蜜を垂らす @2024 金平糖みなみ 次作→