靴下に捧げる愛の詩

 靴下に自分の愛の至らなさ、一度引き裂かれた愛がどうなるかを教えて貰いました。そんな靴下に向けて詩を書きました。タイトルは「靴下に捧げる愛の詩」です。少し内容が難しいので、注釈を入れています。靴下をコインランドリーの乾燥機に忘れてしまった事がある方、ない方どちらにも読んで欲しいです。

濡れた体を温めて
(注:乾燥機に入れて)

業火の中へ
(注:出すとき熱いよな。熱いとき耳たぶ触るけど、人体でもっと冷たい場所ありそう。耳たぶ、たぶ、プルタブ、イージーオープンエンド)

一つにしてあげるから
(注:一緒にしないと、片方無くしがち。手袋とか道によく落ちてるし。この前靴落ちてたけど、あれは普通気づくよな)

君たちは二人で一つだから
(注:片方しかない時の絶望感凄いよね。例えるなら…駄目だ、出てこんわ)

君を探しても見つからない
(注:あれ、ないじゃん)

愛しい君よどこだ
(注:他の洗濯物に挟まってないかな~)

彼女も悲しんでいる
(注:靴とか靴下の一足って分かりづらいなあ、今回の場合だと二分の一足見つからないで良いのかな?)

いたずらなら早く出ておいで、怒らないから
(注:全然見つからん、いらいらいらいら)

どうやら私の過ちのようだ、おお神よ!
(注:乾燥機から出し忘れたかも)

あの輪廻の場所に向かって、走る
(注:自転車でぱっと行ってくるか。自転車と自動車ってよく考えたらエレベーターとエスカレーターぐらい違い分かりづらくないか。お、今度は例えられた)

いつから目的がなければ、走らなくなってしまったんだろう?
(注:面倒だなー)

違う運命を乗せて回っている
(注:あれ、さっき使ってた乾燥機回ってる)

よそ行きの顔の君がいた
(注:すいません、さっきそこで乾燥機使ってて。あ、それです。ありがとうございます)

ごめんよ、ごめんよ、あんなに熱い場所に二度も
(注:少し縮んだかなー)

君を僕のちっぽけな手が冷やす
(注:よし帰るか。手が温かくて心が冷えていると言われるのと手が冷えていて心が温かいと言われるの公平じゃなさ過ぎるよな)

君と彼女の再会の刻
(注:今度から乾燥機から出すときしっかり確認しないとな)

君達はもう私のことなど見えず
(注:あー、疲れた)

熱く深く愛し合っているんだ
(注:夜何食べようかな)

君達は一時の別れもスパイスに変えてしまったんだ
(注:この前買ったスパイス余りまくってるから、スパイスカレーにしよ)
         
 ここまで読んで頂いた方は、自分がどれだけ靴下を愛しているか、そして、靴下を買うお金すらも惜しいほどお金に困っていることがバレてしまったと思います。皆様も乾燥機から出すときには、靴下を忘れないように確認しましょう。
         

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