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【観察力】自分のカラダを良くするために必要なもの

ちょっと今回は自分語りみたいな要素も
入ってしまいますが…

これはもう運動とかカラダの事だけじゃなくて
大抵の事がそうなんじゃないかと思ってますが
物事をより良い状態に持っていくために
重要なことって何??
って聞かれたら
『観察力』
は外せません

他には『探究心』とか『向上心』
大切だと思いますがこういったものとも
リンクしてくるものです

✅観察力って何?

ここからは少し自分語りをば

僕は他のトレーナーと比べて
もし優れている部分があるならば
それは『観察力』だと思ってます
『見聞色の覇気使い』って言って
ワンピース好きもついでにアピールします

僕は『おれってすごいでしょ!』アピールは
基本的に苦手なんですが
『観察力』に関してはアピールしても
いいのかなぁ、と思うエピソードが
あるのでそれをご紹介しながら
観察力って何かを説明しますね

今から7,8年ほど前ですが
ある強豪の少年サッカーチームの
練習を見せてもらった時のことです
その時は40人くらい子どもたちが
いたと思います

で、まだ練習は始まってなくて
僕はそれを遠目から見てて
チームのコーチが練習の流れとか
チームの特徴や目標なんかを
説明してくれて
次にレギュラーメンバー
いわゆるサッカーが上手な子を
紹介してくれようとしました

僕、それを遮ったんですね
『それを教えてもらう前に5分10分くらい
子どもたちをまず見ててもいいですか?』
って
そして子どもたちを見てたんです
『観察』したわけですね

ただ、まだ練習は始まってません
なので子どもたちも
カバンをゴソゴソして準備してたり
友達と話してたり
ちょっとふざけあってたり
中には準備体操してたり

まぁサッカーっぽいことは
何もしてなくてありがちな
学校の教室での1シーン
みたいなのを観察してました

そしてある程度観察が終わって
コーチに大体7,8人くらいを
ピックアップして
『この子たちはすごくいいです』
その中から更に2人をピックアップして
『その中でもこの2人は別格にいい』
ってことを伝えました

まぁこれでハズれてたら
今回何の話やねん!ですから
結果はピックアップした7,8人は
全員レギュラーメンバーで
別格だと言った2人は
強豪校からスカウトがかかっている
全国レベルの子でした


別にボールをドリブル・パス・シュート
みたいなサッカーらしいことはもちろん
走ったりとか跳んだりとか
運動っぽいこともあまり
してなかったのに
僕は多分この子はサッカー上手だろう
って子を当てる事ができたわけです

じゃあ僕は何を見てたのかというと
本当に日常的でありきたりな部分の
『些細な』動作・仕草・姿勢
を見てただけです

カバンをガサゴソしてる
その動作を見てただけです

とってもシンプルな理由で
ピックアップしただけです

なんてことない日常動作が上手くできているなら
サッカーも上手だろう

っていうシンプルな理由です

サッカーでの動きを見てしまったら
技術や戦術なんかの僕の専門では
ない部分が関係してきますし
先にレギュラーメンバーだと聞いてしまったら
どうしても色眼鏡もかけてしまうから
あえて日常的でありきたりな動作が
見たかったんですね

サッカーをしている所を見ずに
また、その子に対して予備知識がなくても
何となくその子の身体能力が
かなりの精度を持ってわかる
これが僕の見聞色の覇気『観察力』です

✅観察力の利点

サッカーで話を続けると
・基礎体力をつける(フィジカル)
・技術や戦術を高める(スキル)

これらを向上させてもサッカーが上手に
なると思います
ただ、同じチームで同じような
練習をしてるわけですから
ここで差をつけるなら
場合によってはチーム練習外での
練習時間を設けなきゃいけないかも
しれません
そのための時間が取れるなら
問題ないですけど、取れない場合も
あるかと思います

でも、もうひとつ方法がありますよね
僕が気になった7,8人に選ばれなかった子たち
悪い言い方をすると
日常の動作があまり上手いと感じなかった子たち
この子たちが日常の動作が上手になったら
どうでしょうか?
僕が観察したのは日常動作だけで
そこで良いと評価した子は
全員がレギュラーメンバーだったわけです
じゃあ僕がこの子は日常動作も
上手になったなぁ、と感じたなら
もしかしたらサッカーも上手に
なっているかもしれません


そして日常動作を良くするのであれば
別途時間を作る必要もありません
日常動作なんだから普通に生活してるだけで
必ずする動作ですから
それを上手にすればいい

なので後は日常動作の上手・下手
これを見極めて上手にしていけば
いいのですが、この見極めも観察力です

✅観察力の高め方

じゃあ後はどうやってこの観察力を高めるのか?
ってことになってきますが
まずはつまらない事言いますね
観察力を高めるためには
『観察するしかない』です

少なくとも僕自身はこれでしか
観察力を高められなかったです
逆に言えば解剖学とか運動力学とかの知識は
あるに越したことはないでしょうけど
なくても観察力は高められます
観察する他、観察力を高める方法は
ないと思いますがいくつかポイントはあります

①観察ポイントに良し悪しはない
よく聞かれるのが
『どこを観察してますか?』
ってことなんですけど
これは
できるだけタメになる部分を観察したい
っていう気持ちですよね
僕自身もそうでした
でもあんまりそういう事は
気にしない方がいいです
あえて言うなら
自分が観察したいこと
自分が気になったことを
観察すればいいです

極論すればタメになる部分を観察しようが
全くタメにならない部分を観察しようが
観察力を高める経験値は同じです

②結論・成果を求めない
観察した以上は何かしらの成果が欲しくなります
この人は骨盤が歪んでるのかもとか
何かしら観察した結果をまとめて
結論・成果を出したくなる
これも僕自身同じでした
でもこれもいりません
『観察したけどよくわからなかった』
これで構いません

むしろ観察して色々と結論づけられるなら
それは今のあなたの観察力で事足りること
だったわけですから
観察力の経験値はほぼ得られてません

③比較対象を増やす
当たり前ですが10人より100人
100人より1000人の人を観察する方が
比較精度も上がります
例えば1000人の歩き方を観察すれば
その中でそれが良いのか悪いのかは
わからなくても
『この歩き方は好き、憧れる』
『これは変な歩き方だと思う』
って区別していく事はできるようになります
また、何かしらの傾向があったりするかも
しれません
比較対象を増やす事で観察力は高まります

④『知ってる』で終わらせない
これは例える方が伝わりやすいですかね
好きなアーティストの好きな曲って
あると思います
イントロ少し聴くだけでこの曲ってわかって
歌詞も全部暗記してる
その曲の事をよーく知ってるわけです
でももう一回よーく聴いてみましょう
普段は聞き流してた楽器の音はありませんでしたか?
何回も聴いた曲でもひとつくらいは
新しい発見ありませんか?
人ってよっぽど目立っていれば観察しますが
普通とか知ってるものほど
観察力を使わずに見てます
普通とか知ってると思うものほど
もう一回観察力を使って
観察してみる事が大切です

✅観察したものを真似る

最後のステップです
僕が実際にしてきたこと、今もしていることを
例に挙げてお話ししていきます
電車を降りて改札に向かうときに
せかせかと歩いている人いますよね
あぁ、急いでんな、と
速く歩こうとしてるのは見ていてわかります
そして、こういう光景も見た事ないですか
せかせかと歩いている人の横を
特に急いでる素振りもなくゆったりと歩いて
せかせか人をスーッと追い抜いていく人
せかせかの人はどう見ても急いでますし
速く歩いてる(歩こうとしてる)のも
見たらわかります
でも、どう見ても急いでもないし
速く歩こうとしてもなさそうなのに
せかせか人より速いんです

不思議でしょ?
何でそんな事が起こるんだろ?
って
理由はわからないんです
(今の僕はわかりますよ)
わからないからとりあえず2人の
動きを何となく真似してみます
まさに見様見真似で完コピは
できません
だから真似たとて
『あぁ、なるほどこんな違いがあったのか!』
ってなこともわかりません
でも気になるからまた同じような
ゆったり速い人を探す、そして真似る
他には書籍や文献で調べてみる
こんな事をいっぱいやりました
ってか今でもいっぱいやります
最初に『探究心』『向上心』も
大切だし『観察力』とリンクするって
言ったのはこういうことですね

探究心があるからじっくり観察するとも言えますし
じっくり観察したから探究心が出てくるとも言えます

ヒトのカラダとか動きって観察すると
ホント面白いです
で、観察の仕方も書いてきたような
くらいの事でいいです
そんな小難しい観察の仕方は
僕はできなかったですから

で、その後も残念ながら
『ある日急にヒトの動きが手に取るように見えるようになったんだ!』
みたいなエピソードもないです

でも、それがいつ頃からなのかすら
わかりませんがサッカーチームの出来事の
ような事ができるようになってただけで
理由はこれしか思い浮かばんって事ですね
それくらい一回一回の観察での経験値は
低いのかもしれません
(僕がセンスないだけってのも含めて)

ただ、この観察力は仕事では
めちゃくちゃ役立ってますし
自分のカラダのことにもすごく役立ってます
『おれってすごいでしょ!』アピールほどでは
ないですけど
おそらく一般の人が加齢と共に感じる
多くのカラダの不調や機能の悩み
これらの多くは僕は回避できると思います
だってそれはもう原因も解決策も
観えてますから
観察力のおかげです

大阪市 谷町四丁目 
パーソナルトレーニングジム

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