股関節を柔らかく動かすために【股関節の内旋・外旋】
今回の動画は
股関節を柔らかく動かすために
『股関節をひねる』動作を紹介しています
いつものようにこっちでは補足ですね
✅ひねる重要性と危険性
ひねるっていうのは
難しい言い方をすると
『回旋動作』です
こういう回旋動作が入る
トレーニングやストレッチは
良い部分もリスクもあります
『諸刃の剣』ってやつですかね
【良い部分(重要性)】
一言で言うなら
『回旋動作は大きな力を生み出せます』
ヒトの筋肉はほとんどが直線的ではなく
斜めに、もしくは螺旋状に走行しています
なので、回旋っていうのはある意味
自然に起こる動作で、至る所で
活用されています
野球のピッチャーの腕の振りも
回旋が入っていますし
一見すると前後にしか動いてなさそうな
100m走の脚の動きでも回旋しています
普通に歩いていても実は脚は回旋しています
構造上、力を出すために理にかなっている
動作がひねるっていう
回旋動作だということですね
【リスク(危険性)】
回旋動作で一番注意しておきたいリスクは
『回旋動作は関節を痛めやすい動き』
ってことです
痛めてしまうのはよろしくないですからね
ここはもう少し詳しくいきましょう
✅関節を痛める要因
回旋動作(ひねる動作)で
関節を痛めてしまう可能性がある
2つの要因があります
①回旋機能が弱っている(低下している)
主に運動不足や加齢が原因で関節が
ちゃんと回旋できない状態に
なってしまっているって事ですね
機能が低下している分、回旋動作が
関節にとって負担になってしまうわけです
加齢は止めることはできないですけど
運動不足はなんとでもできますからね
低下しないようにしておきたいところです
②回旋できない関節に
回旋の仕事を担わせてしまう
ヒトの関節構造は
すごく大雑把に区分けすると
赤=可動(動き)を担うことが多い
青=安定を担うことが多い
部分に分類できます
今回の動画テーマの股関節は
当然可動を求められることが
多い関節です
なので赤
でも、そのすぐ上にある腰椎(腰の背骨)や
下にある膝の関節
これらは可動よりも安定を
求められる事が多い関節です
赤の可動が求められる事が多い関節の
動きが悪くなってくると
青の本来可動よりも安定を
求められることが多い関節を
動かして動きを代償
つまり無理やり動きを成立させてしまおうと
いうような事が起こりやすくなります
あまり回旋できないような場所に
回旋の仕事を押しつけてしまうって
ことですね
胸郭(胸の背骨)の動きが悪くなると
それを腰椎で代償して腰を痛めたり
しやすくなりますし
股関節の回旋がうまくでなければ
膝でそれを補おうとして
膝に痛みが出やすくなります
肩も同じですね
肘にきます
本来関節が正しく動いたときには
Nの力(関節を回転させるような力)
が働く事が多いのですが
話してきたような
代償動作が出た場合
本来そこは回転や回旋に適していないので
上のような綺麗なトルクが発揮できず
関節の面と面が逆方向にずれるような力
剪断力と呼ばれる力に似たような
負荷が関節にかかります
これが関節にとってはかなりの
ダメージになってしまいます
こういう事が青の関節部分で
起こりやすくなってしまうんですね
✅ひねるとねじる
今回はここにも触れておこうかな
実は動画内ではわかりやすさ
重視のためにほとんどの
回旋動作を『ねじる』と表現しています
ただ、正確には日本語的にも
『ひねる』の方がいいかなと思います
2つとも回転とか回旋っていう意味が
ありますが
ひねるは比較的簡単に
回旋させられるときに使う言葉で
ねじるは簡単には回旋させられないものを
回旋させる時に使う言葉のようです
(言葉の専門家じゃないので
間違えてたらごめんなさい)
赤の関節は比較的簡単に
『ひねる』ことができますが
青の関節は
『ねじる』になってしまう
その時に関節面で
剪断力のような力が発生してしまう
あるいは赤の関節でも
運動不足などで関節が動きにくくなっていて
簡単にはひねれないからねじってしまう
だから負担がかかる
言葉の正否はともかくこういうイメージだと
イメージしやすいんじゃないですかね?
✅楽にひねることができる股関節
と、いうわけで
股関節は本来は回転・回旋は
とてもスムーズにできるはずの関節です
なので楽にひねる事ができる
関節の状態が理想です
ただし、動画内でも説明はしていますが
もうすでに何らかの理由で
スムーズに回旋できない場合には
話してきたようなリスクが伴う場所であり
回旋動作は無理をせずに丁寧にした方が
良いと思います
と、くれぐれも無理に大きく動かそうとしたり
痛いのを我慢してやるような事は
しないように!という釘を最後に刺して
今回は終わりますね
大阪市 谷町四丁目
パーソナルトレーニングジム