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読書感想文

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小説家になる為、日頃インプットした本の感想文。好みの作家は遠藤周作、芥川龍之介、ヨーロッパの古典文学。
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記事一覧

読書感想文【抗争】溝口淳

ヘッダー写真が上手く撮れなくて 何度やってもタイトルが切れてしまうし ようやく書き上げた文…

鈴原音乃
2年前
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読書感想文&映画鑑賞文【第三の男】グレアムグリーン

noteの更新が止まっていましたが シレッと再開します 今年最初の読書感想文は 私が愛してやま…

鈴原音乃
2年前
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読書感想文【世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド】村上春樹

ノーベル文学賞の季節になると ハルキストの心をざわつかせるところまでが 風物詩であるので …

鈴原音乃
2年前
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読書感想文【食肉の帝王】溝口敦

私の愛して止まない 現代の一流ノンフィクション作家の1人である 溝口敦さんの代表作「食肉の…

鈴原音乃
3年前
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読書感想文【青の時代】三島由紀夫

ちょうど芥川龍之介が好きな感じで 私は三島由紀夫も好きなのだ 総裁選前なので(特に関係ない…

鈴原音乃
3年前
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読書感想文【小説8050】林真理子

このままでは、我が子を手にかけ、自分も死ぬしかない。 都内で父から受け継いだ歯科医院を営…

鈴原音乃
3年前
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読書感想文【ジャックポット】筒井康隆

御歳86歳になる現代日本文学の巨匠 筒井康隆による最新短編集〈全13作〉 ・ コロナ、戦争、文学、ジャズ、映画、嫌民主主義、そして息子の死。 かつてなく「筒井康隆の成り立ち方」を明かす 超私小説。 まず初めに 筒井康隆作品を今まで1冊も読んだことがない方にはおすすめしません きっと筒井康隆の面白さがひとつも伝わらずに 苦手になって終わってしまうことでしょう 間違いなく読書には正しいタイミングや順番があると、私は考えている それは作家も成長しているからであり 自分とその作

読書感想文【華氏451度】レイ・ブラッドベリ

書生の立場なので 現代のエンタメ小説を読め!と言われますが 新人賞ものや本屋大賞とか読んで…

鈴原音乃
3年前
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読書感想文【キリスト教は役に立つか】来住英俊

<キリスト教の<教養>は、「孤独」に効く!! 信仰とは無縁だった灘高・東大卒の企業人は、…

鈴原音乃
3年前
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読書感想文【ノマド〜漂流する高齢労働者たち〜】ジェシカ・ブルーダー

今年のアカデミー賞3部門を受賞した 【ノマドランド】の原作 昨日と同様にこちらも ノンフィ…

鈴原音乃
3年前
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読書感想文【喰うか喰われるか私の山口組体験】溝口淳

田岡時代から山一抗争、五代目体制発足、山竹戦争、宅見勝若頭暗殺、六代目クーデター、分裂抗…

鈴原音乃
3年前
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読書感想文【つげ義春日記】つげ義春

つげ義春 私がつげ義春の漫画を読んだのは 高校生の時でした なんとなしに友達から回ってきた…

鈴原音乃
3年前
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読書感想文【漁港の肉子ちゃん】西加奈子

先日映画を観て良かったので 原作小説を読みました 映画の感想はコチラ↓ <あらすじ> 男に…

鈴原音乃
3年前
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読書感想文【青が散る上・下】宮本輝

燎平は、新設大学の一期生として、テニス部の創立に参加する。炎天下でのコートづくり、部員同志の友情と敵意、勝利への貪婪な欲望と「王道」、そして夏子との運命的な出会い。青春の光あふれる鮮やかさ、荒々しいほどの野心。そして戸惑いと切なさを、白球を追う若者たちの群像に描いた宮本輝の代表作<上巻> 退部を賭けたポンクと燎平の試合は、三時間四十分の死闘となった。勝ち進む者の誇りと孤独、コートから去って行く者の悲しみ。若さゆえのひたむきで無謀な賭けに運命を翻弄されながらも、自らの道を懸命