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アフリカ・タンザニア体験記⑧

私は、20歳の時にアフリカのタンザニアに1カ月間滞在しました。
なぜアフリカに行こうと思ったのか?その経緯は下記の記事に綴っています。
20歳で経験した、初めてのアフリカ
前回に引き続き、タンザニア滞在中に書いていた日記の内容を、備忘録までに、原文のままここに転記していきます。
これからアフリカに行くことを検討している方や、アフリカに興味のある方に、何かしらお役に立つことが盛り込まれていたら嬉しいです。

2005年7月21日
もう今日でワークキャンプも残すところ1週間となった。そう思うと早いなー。まだ働いて3日しか経っていないのもあるだろう。仕事は割とゆっくりと、でもしっかり進んでいると思う。やっぱり地元の人の方が、はるかに仕事を知っているし上手だから、私たちはそばで見て、ほんの少し手伝うという感じになっていて、でもそれは特に問題ではないみたいだ。
仕事の合間に地元の人と会話したりするのが意味のあることとして見られている気がする。そして、それが私としてもとても楽しい。でも、自分はいったいどーゆう風に受け取られているんだろうね?
ただ単にリッチな国の人間として受け入れられているかもしれない。
もっと人間として、ここの人たちと”友達”になりたいな。
ワークキャンプのメンバーの中で、よく私は”quiet(静か)”だって言われる。確かにうまく会話できていないなぁ。誰かと1対1とかだったらちゃんとしゃべれるのに、5,6人でいると全く自分のアピールができない。もっと主張していかなきゃいけないのに。ここにいると、アフリカと自分とかじゃなく、自分一人の問題もたくさん見えてくる。

今日は午後、Poverty in Tanzania (タンザニアの貧困)についてディスカッションがあった。小学校から少し離れたところに歩いて行って、午前中、一緒に働いていた地元の人たちも来て集まった。ディスカッションとはあまり言えなかったけれど、各国のボランティアたちがpovertyと自分の国がどのように向き合ったかを発表していく形だった。日本は一番最初に当てられたけれど、私はすぐに答えることができなかった。こーゆうところでも差が出るなぁとすごく思う。私が知りたいのは、どうしてタンザニアをはじめとして、アフリカはこんなに貧困と向き合っているのか?なぜAIDSが問題になっているのか?でも、じゃあ日本はどうなっているのか?って聞かれると、答えられない。知らないことだらけだ。日本にだって、ホームレスはたくさんいる。その人たちに政府は何かしているんだろうか?まず知ることから始めないといけない。自分の国がどのように発展できたかを知らずに、アフリカを貧困から救うことはできないだろう。
 ・日本政府の高度経済成長期の具体的な取り組み
 ・AIDSに対する取り組み
 ・ホームレスがどれだけいるか?
 ・教育制度の確認
 ・タンザニアに対する日本の支援、JICA、中古車の輸出 etc…

今日は金曜日。土日は仕事がお休みだから、メンバーのほとんどは近くのpubにお酒を飲みに行ってしまった。私は生理痛のせいにして行かなかったけれど、やっぱり乗り気になれないよ。自分がもっと皆と打ち解けていれば行ったのかもしれないけれど、どこかで自分はそんなことをしに来たんじゃないって思う。pubなんて日本で行くよ。お酒飲んだり、遊びに来たわけじゃないのなってこう思う自分は真面目すぎるんだろうか?私は、このワークキャンプに求めているものが、他の人たちに比べて大きすぎたと思う。私は夢までのっけてアフリカに来ちゃったからかな。だから、他のボランティアメンバーとうまく打ち解けきる余裕がないのかもしれない。特にKate, Jenny やその辺、、?でも、やっぱり言葉の壁かなぁ。自分にもっと英語での発言力があれば違っただろう。日本でのワークキャンプにも参加したいと思った。自分を試す意味でも。とにかく、残りのワークキャンプで地元の人と仲良くなりたい。彼らの生活をしっかり見て帰ろう。日本でそれを思って自分と比べられるように。建設の仕方、人とのふれあい方、子供たちの生活。全部見ていきたい。

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