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ロッケンロールばばあになる方法

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カワイイおばあちゃんになるなんて無理! ならば、ロックなばあさんになればいい!日々のいろいろ、てきとうに更新。
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#ファッション

一生着られる服

甥っ子の結婚式には、あの服で行こうと決めていた。 10年近く前に購入したワンピース。 一生ものにしようと、ちょっと奮発した記憶がある。 やわらかなジョーゼット生地に、墨絵のような花が描かれていて 色も柄も地味だけれど、 どことなく個性があるところが気に入っていた。 知人の結婚式や、ちょっといいレストランでの食事、 お呼ばれの席など、たびたび重宝した。 シミを付けないように、大切に扱ってきた。 しばらく着ていないが、今回もアレでいけると考えていた。 ところが、緊急事態発生

好きなお店が消えていく

先日、ショックなダイレクトメールが届いた。 贔屓にしている洋服屋さんからの閉店のお知らせだ。 そこは、あるブランドがもつ唯一の旗艦店で、わたしの大好きな店だった。ここ10年くらい、古着以外はほとんどといっていいほどその店で買っている。 とはいっても、少ない予算のなかでの買い物だから毎月とはいかず、2、3カ月に1回というときもあれば、セール品ばかりを狙って買こともあったけれど。 売れ上げ金額は少なくても、お店のファンで長く通っている客、ということで、お店の人にもとてもよくし

これは投資か、無駄遣いか

20代のころ、アパレル企業を多数クライアントに持つ、小さな広告代理店に勤めていた。 今でいうブラック…とまではいかないが、仕事はきつく、その割に給料は申し訳程度、という環境。そのなかで唯一、といっていいほどのメリットは、人気アパレルブランドのファミリーセールのチケットが手に入ることだった。 今でこそ一般の人でも入場できるようになったけれど、そのころのファミリーセールといえば、その名の通り社員の家族のみが参加できる催しで、何の関係もない外部の人間には縁のないものだった。