100%自分の責任

ホ・オポノポノに関する本と出会って、「100%自分の責任」ということばにぶつかった時、これは越えられない壁だと思った。自分が抱えている問題、家族のこと、こどもだった頃に起こったこと、大人になってから起こったこと、今も影響を受け続けているそれらのできごと全部がわたしの責任だと?とてもじゃないが、無理。斎藤学が書いていた「さびしさを抱えて生きていく」どころの騒ぎじゃない。
そうは言いつつも、ホ・オポノポノの本を読むのはやめられなかった。ヒュー・レンが何を言おうとしているのか知りたかった。
そのうちいつだったか、不意に「だったとしたら」と思った。「100%自分の責任」ということばに、「だったとしたら」をくっつけてみたらどうだろう。100%自分の責任だったとしたら……。ヒュー・レンが言いたかったことからはズレてしまうかもしれないが、そのことばに向かってなら心を開けそうだと思った。100%自分の責任だったとしたら、今の自分にも何かできることがあるのではないか……そこから、自分のまわりの空気に動きが生じたように感じた。
「100%自分の責任」を完全に引き受けられる時が来るかどうかはわからないが、今は無理に壁を乗り越えようとするより、壁があるなら壁に手を添えて、歩きながら考えようと思っている。

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