痛みだらけ

現状、運動をしてもしなくても、痛みはある。今は首と頭に出ることが多い。痛みの内容そのものは以前とは比べものにならないほど軽くなった。
太極拳を習いに行くようになって、心の底から(身体を大切にしなければ)と思うようになった。(こんなに楽しいことは年をとってもずっと続けたい、そのためには腰を痛めたり膝を悪くしたりしないように気を付けなければ)と。ヨガもしかりだ。どちらも身体に痛みがなければ始めなかっただろうから、痛みも時には役に立つじゃないかと思う。
そういえば短歌も、こころの痛みをどうにかしたい、ことばに書いて表出したくて始めたのだった。
何のことはない、わたしの中は痛みだらけだったのだ。

身体の中には、何かわけのわからないエネルギーの塊のようなものがある。誰の中にもあって、生命活動の原動力になっているものだ。そのエネルギーの巡りがさまざまないきさつで阻害されたために、身体の内で痛みに変質してしまったのかもしれない。
一旦変質してしまったものが元に戻るかどうかはわからないが、もしほんの少しでも痛みをほどいて、もとの自由で健やかなかたちに近づけられたとしたら。最近はそんなことを夢想している。ひょっとしたら思いがけないエネルギーが生まれてくるかもしれない。何の根拠もない、荒唐無稽な話だが。

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