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幸福の条件⑦審判をやめる

私たちは気づけば
あらゆるものごとについて
良いか悪いか決めようとしています。
そうするほうが心が落ち着くためでしょう。
その時、良いと思ったり正しいと判断したことは
もしかしたらしばらく先には
まったく逆に思われるかも知れません。
すべてのものごとに対して当てはまるわけではありませんが
何が正解かを求めることをやめてみると
案外、楽になるものです。
極めて曖昧でいい加減にさえ感じられるかも知れませんが
あらゆるものがうつろいゆくことを思えば
むしろ曖昧でないものなどひとつもないことが
わかってくるのです。
どんな出来事も、ただ、そのままに受け取って
良いか悪いかという審判をせずに俯瞰する。
コインの裏表を眺めるようにものごとを捉えると
感情の波もおだやかになり
いつしか心もひろやかになるものです。
ひろやかでとらわれない心こそ
おだやかな幸せをつくりだします。



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