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鏡に向かって微笑む

世の中を変えようと
拳を振り上げるのは
鏡に向かって
怒っているのと同じです。
なぜ笑わないのかと恐ろしい剣幕で
鏡に怒鳴っている。
ある時代から人類が
やめようとしない行為です。
特攻隊員でもあった
裏千家の千玄室大宗匠は
戦後、命をなくした夥しい仲間たちのため
世界中を周りながら
一盌のお茶を献じてきました。
そんなことをして何になる
そう言うのは簡単です。
何になるかはわからずとも
信じて行じることが大事なのです。
それが願いであり祈りというものなのでしょう。
少なくとも鏡に向かって怒るより
心中の安寧が生じるのは確かです。
もしも凄惨な戦さがなくなることを
わずかなりとも願うのならば
鏡に向かって微笑むことです。
すべては自分から始まります。

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