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幸福の条件⑫素直になる

昔、大人になるのがいやでした。
幼いながらに、大人は如才なく振る舞うのを
見抜いていたからです。
子どもの目にそれは「いつわり」に映りました。
思ってもみないことを言って
うわべだけで笑って
多くを取り繕うのが「大人」だとしたなら
それはまるで曇った風景のよう。
誰とでもうまくやっていこうとして
心が曇っていくのなら、それはなんて
悲しいことなのでしょう。
大人になっても、子どものような素直さを
忘れずにいることは、たぶんできるのです。
イエスも「幼子のようであれ」と教えました。
むき出しの心で素直に生きることは
勇気がいることにちがいありません。
傷つくことを受け入れる必要もありましょう。
けれど、それでもなお、素直でいることで
クリアな世界をいきいきと生きられるのです。
それは本当の意味での「生きる喜び」かもしれません。

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