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人間の非人間化がこれ以上進まないように

今日は、サティシュ・クマールさんの言葉をご紹介しましょう。

システムとして組織され制度化された近代教育が育てるのは、
技能を持たない人、自律して生きる自信を持てない人、
他者のために奉仕することを知らない人。
そして、もっぱら機械や書類を相手にするような職を求める人たちを生み出している
人間はもはや機械を使いこなす主人ではなくなり、
機械が人間の主人となっている。
人の手は機械に置き換えられたが、
しまいには、
人間が丸ごとロボットという機械に置きかえられてしまうのではないか。
近代虚育波、身体的技能を人間から奪っただけでなく
人間の非人間化をも引き起こしてしまったようだ。

「エレガント・シンプリシティ」より

厳しい言葉と感じるとしたら、それは、
まさに「痛いところを突かれた」からです。
知らぬ間に近代教育を受けていたのだから仕方がない。自分にはどうにもならない・・・
などと、他人事のようにごまかすよりも何倍も何百倍も良いのです。
痛みを感じるということは
非人間化に走っていないという証、
まだまだ人間として存在し得ていることの証です。
だからこれからはもっと
「心」と「魂」と「体」と「行動」をひとすじに結んで
生きていきましょう。
もっと人間的になるように。


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