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巡りゆく季節に

唐松が黄金色にかわったかと思うと
その小さな葉をきりもなく落としていく
風が起きるたびに
空気中がキラキラと小さく光り
気づけば樹々はすっきりと冬の顔
高原の秋は短くて
ほんの少し目をそらしただけで
その移ろいを見失いそうになる
「見る」ということは
何を表しているのだろう
「見る」から「かたち」になるのだろうか
季節がやむことなく巡りゆく
その一瞬を止めたいという願いが
絶え間なく風に乗る唐松の葉に
乗っているのが見えた

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