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真の人間嫌いとは、誰よりも人間を愛する人のこと
人が多ければ多いほど
私たちは孤独を味わいます。
大勢居れば居るほど退屈を感じます。
むしろ一人でそっとおかれる方が
どんなにか忙しいか解りません。
どれ程たのしいか知れやしません。
離れてみたら、
人間ほど美しくかつ愛すべきものは
ない様に思われます。
しかし、傍へよったら
これほどいやな物はないのです。
(中略)
お釈迦様やキリストほど、
人間がいやな物出ある事を知っていた人はありません。
だからこそ哀れんだのです。
身に変えても愛したのです。
白洲正子は、真の人間嫌いとは、
誰よりも人間を愛する人のことを言うとまで
述べています。
それは人間というものに
思い切り近づいたからなのでしょう。
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