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幸福の条件⑪親との確執を越える

私の知る限り親との確執を抱えていない人は
ひとりとしていません。
もしかしたらすべての人が
人生において越えていくものになっているのかもしれません。
江戸時代の文献などにも
親子間の根深い問題などが散見されていて
どんな時代にもあったことがわかります。
私の場合、自分が親になったことによって
初めて親をわずかながら理解できた気がしました。
ありきたりですが
親であるがゆえの深い悩みや苦しみを経験し
その大変さを知ったのです。
人間的にも未熟なまま
必死に「母親」をやっていた母。
ああ、そうだったのかと受け入れる気になりました。
親を許すことは、自分を許すことと同じです。
親との確執を越えたと実感した時から
私は、私がどんどん好きになっていった気がします。
そして母を、ごく幼い頃のように好きになりました。
その母も、今は亡き人です。

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