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夢☆相談室に参加しました!

 恵子さんのなさっている夢☆相談室にお邪魔してきました。毎回テーマが違うのですが今回は「歌会」。短歌の先生としてつる先生とてまり先生をお招きしての会でした。

 短歌を詠み始めたクロウサは飛び込むように参加させていただきました。

 なんとしょっぱながクロウサの短歌でして。先生がたにアドバイスをいただいて、なるほど!ってたくさんメモらせていただきました。もっともっと短歌を勉強しようと意欲がわいて楽しかったです。

ちなみに私の提出した短歌はこちらです。

海風が彼の妻の声運び来る 時に暴れて 時に優しく

連載中の「梅すだれ」の与兵衛の歌です。有明海に沈んだ妻お柿の声が、風に乗って聞こえてくるんです。強く吹くときは責められているようで、優しく吹くときは自分も死んでしまおうと思う、そんな短歌になっています。

つる先生から「小説の中なら部分的な気持ちを詠む短歌」でいいと教えていただきました。

てまり先生からは「有明」という言葉を入れるといいと教えていただきました。

お二人のアドバイスを取り入れて短歌の腕を磨き、小説に短歌を入れていけるようになるといいな。


二つ目はこの短歌でした。

楽しみは 歌を作りて歌う時 大気圏越え 宇宙(そら)を漂う

つる先生が記事でお題にしていた「楽しみは」という言葉で始まる短歌を作ってみたんです。「楽しみは」と言えば、やっぱり歌を作ること。歌を作っている時は自分がバイブになったようになって体を抜けるんです。物質のない所にいる感じになるので、それを「宇宙に漂う」と表現してみました。

「作りて」と古めかしい言葉使いを使っているので、「越え」を「越へ」、「漂う」を「漂ふ」に変えた方がいいでしょうかと質問したところ、つる先生から「作りて」は文語で、「へ」や「ふ」は旧仮名使いで読み方は「え」「う」のままの表記のことだと教えていただきました。

こういうことが分かるようになるためにも、先人の和歌をたくさん読んで勉強すると言いそうなんです。文語も現代語も使いこなす俵万智さんがお勧めだそうです。

サラダ記念日を再読しようと思いました。あと昔の和歌も好きなので、新古今和歌集なんかも詠んでみようかな。


最期の短歌はこちらです。

大正の祖母の思ひ出解き放つ 着物をほどく その手を止めた

 着物のリメイクをするために着物をほどいたんです。私が母からもらって着ていた古い着物で、母は母の母からもらったと言っていたように記憶しています。

 私はお茶を習っていた時に来ていたのですが、もうお茶はしていませんし着物を着ることもありませんから、洋服に仕立て直して着ることにしたんです。明るい水色でブルベ夏の私にピッタリの色なので。

 ほどき方はリッパ―でちまちま糸を切るのかと思ったら、引き裂くように引っ張って力づくでほどくのだとリメイクの先生に教えてもらいました。というか先生が目の前でしてくださいました。その豪快さに驚きましたが、こわごわ引っ張ってみたら着物は長い直線縫いで作られていますから、ツイーッと一気にほどけたんです。それが気持ち良くて。

 楽しくなって調子に乗ってほどいていたら、ふわっと臭いがしたんです。嗅いだことのない臭いでした。思わず手が止まって、何の臭いだろう?って考えてみたら、その着物を作った時代の臭いかなと思ったんです。

 そして、それを着ていた若かりし自分、母親、祖母のことを想いました。祖母は大正生まれなので着物の時代の人です。毎日着物を着ていたはずで、それが今もキレイに残っているということは、これは特別な日にだけ来ていたのかも。母親は子どもの頃に着ていたと言っていたけど、パーソナルカラーがイエベ秋で似合わないからでしょう、これを着るのは嫌だったと言っていました。全く似合わないこの着物を着せられた子どもの頃の母のぶーたれた態度を想像したりして。

 長くなりましたが、それを詠んだ短歌です。

 私の短歌だけでも濃密な時間だったのですが、他の参加者の皆様の短歌も、先生方はじっくりと解説されて、それを聞いて私もたくさん学ばさせていただきました。

 あまりにステキな時間だったから、歌会中にもっとたくさんの人に参加して欲しくなっちゃって。でも、恵子さんのご配慮で人数制限をしているからこそのこの凝縮された時間を過ごせているのだと思い、その少ない人数の中に入らさせてもらえたことに感謝の気持ちでいっぱいになりました。

 以前、夢☆相談室に参加しようとしたのですが、すでに定員に達していて参加できなかったことがあったので、今回参加できたことはひとしお嬉しかったです。

 夢☆相談室も初めてでしたが、歌会も初めてでした。いろんな方の短歌を詠ませていただいて、しかも詠んだご本人と先生たちの解説を聞けて、短歌の面白さをまざまざと感じられました。

 皆様の個性豊かな短歌に触発されて、自分なりの短歌が詠めるようになりたいと思うようになりました。これからたくさん読んで詠んで自分流短歌を作っていきたいです。

 つる先生、てまり先生、ありがとうございました。

 そして、このような機会をいただけたことを、夢のようなステキな時間を過ごさせてもらえたことを、恵子さんに心より感謝いたします。ありがとうございました!

 そして、まだ参加したことのない方たちには、夢☆相談室を強くお勧めします。貴重な時間を過ごせますよ☆彡

クロウサ。

 

小説「梅すだれ」を連載中です!皆様の支えで毎日の投稿を続けられています。感謝の気持ちをパワーにして書いております!