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梅すだれ

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恋も仕事も頑張る江戸女子、お千代の物語!ですが現在、猿彦や松之助など天草の隠れキリシタンのストーリーから、雑賀の国の物語が展開中。
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#連載中

言い訳をあれやこれや。「梅すだれ」編集後記

ロング連載中の小説「梅すだれ」の進行状況について。 遅々としたペースですが、今後もご愛読よろしくお願いいたします。 (o*。_。)oペコッ ロング連載中の「梅すだれ」はこちらです。 初話 肥後編はここから始まります。 お滝とお桐の物語はここからです。 最新話

27-2 梅すだれ 紀国雑賀 / 木花薫

お滝はちっちの母親に竹を割くことから教わった。一節切り出した竹を縦に割っていく。半分に割り、それをまた半分に割り、またそれを半分に割り、と小指の爪の幅になるまでひたすら割いた。

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26-4 梅すだれ 紀国雑賀/木花薫

それからというもの、お滝は寺小屋へ行くのが楽しくなった。墨絵を一日中描けるのだ。ほかの子どもたちが暗唱をしようとご院主の話を聴こうと、お滝はお構いなしに墨絵を描き続けた。ご院主もそんなお滝を咎めることなく、むしろ「境内に咲いている花を描いたらどうや?」と勧めるものだから、お滝は益々墨絵を描くことに熱中できた。

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26-2 梅すだれ 紀国雑賀

宿屋へ墨絵を観に行けなくなったお滝は、次の日の朝、渋々と寺小屋へ向かった。背中にタカベの視線を背負いながら。いつもは「行ってくる」と朝飯を食べたらすぐに出かけるタカベであったが、この朝はお滝とお桐が寺小屋へ行くのを見送ってから仕事へ行った。

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24-4 梅すだれ 相模の国

次の日の朝、タカベはほかの乗組員たちよりも早くお滝とお桐を連れて船へ向かった。途中お滝が「村へ帰るの?」と尋ねると「村へは帰らねえ」と早口で答えた。

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24 梅すだれ 相模の国

滝は相模の国の生まれである。生まれてすぐに母親が亡くなり、母の妹であるお網とその夫、タカベに引き取られた。お網はちょうど妊娠中でほどなくしてお桐を産み、滝と桐は姉妹同然に育てられた。

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