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梅すだれ

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恋も仕事も頑張る江戸女子、お千代の物語!ですがサイドストーリーの猿彦や松之助など天草の隠れキリシタンのストーリーから、姉妹の物語(浦賀→雑賀→御船)を展開中。有料連載中です。
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#キリシタン

23-4 梅すだれ 肥後の国

庄衛門はいなくなったが庄衛門の叫んだ「許せるものか!」は部屋に残っていた。この言葉は「許しなさい」と言ったお菊が心の中で叫んだ言葉でもあった。

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19-2 梅すだれ 肥後の国

六郎太の息子、六一郎は二年前に天草へ来た。移住するにあたり切支丹の娘、クネと一緒になり、昨年息子が生まれたばかりだ。

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19-1 梅すだれ 肥後の国

村は五、六家族を一組にして七つの組に分けられていて、各組には作之助が選んだ組頭が一人ずついる。土着の天草の民や九州地方からの移住者が多い四つの組をまとめるのは大頭の太郎兵衛で、それ以外の三つの組をまとめるのがこれまた大頭の馬四郎になっている。

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18-6 梅すだれ 肥後の国

深くイエス・キリストに心酔する松之助であったが、懸念もあった。あの集まりに一緒に行った五人のうち二人は同じ村の者だったのだ。それに加えて村は違うが埋め立て作業で見たことのある者が一人いた。

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18-3 梅すだれ 肥後の国

十字架を手に入れた松之助は、お藤の髪の毛を探さなくなった。暇を見つけては山の中をうろつくが、目的は大きく変わっていた。

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