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【感想】「ラ・フォル・ジュルネTOKYO2024」5月3日 #LFJ #LFJ2024

 ゴールデンウィークに、東京・有楽町の東京国際フォーラムを中心に行われるクラシックの音楽祭「ラ・フォル・ジュルネ」。私は2007年から毎年通っていて、今年も会期中3日間行ってきました。

|ラ・フォル・ジュルネ TOKYO 2024「ORIGINES(オリジン) ー すべてはここからはじまった」公式サイト: https://www.lfj.jp/lfj_2024/

聴いてきたコンサートの感想を中心にまとめておきます。まずは5月3日(金・祝)から。


●5月3日(金・祝)

まずは、地上広場と、ガラス棟地下のホールEで行われる無料コンサートをチェックする。ここでは、当日出演者が発表されるサプライズ公演があるので。

地上広場のサプライズは11:45から #エリプソス四重奏団 オススメです。サックス四重奏団。去年聴いてよかったので。そして、東京国際フォーラムが一部工事をしている影響で、地上広場ステージは今年はホールA寄りにあります。

チケットか半券があると入れるエリアのホールEの公演もチェック。


●講演会:カンティクム・ノーヴム「地中海地方の古楽と楽器について」

私は今年はコンサートではなく講演会から聴き始める。カンティクム・ノーヴムの「地中海地方の古楽と楽器について」。たぶん、楽器の音色も聞けるはずと思って。
参加してよかった。楽器の音色にとどまらず、何曲か演奏も聴けて、楽器を間近で見られて、楽器や音楽のルーツの話も聴けた。終演後に撮影タイムも設けてくれた。  


●112〈社会も音楽も、ここに革命あり〉

アブデル・ラーマン・エル=バシャ(p)
神奈川フィルハーモニー管弦楽団
齋藤友香理(指揮)
モーツァルト:オペラ《フィガロの結婚》序曲
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番 ハ短調 op.37

華やかな雰囲気のある「フィガロの結婚」序曲と、シリアスなベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番は対照的だった。


●123〈名匠たちによるノリノリ愉快な ディキシーランド・ジャズ!〉

中川英二郎 TRAD JAZZ COMPANY(ディキシーランド・ジャズバンド)
北村英治(cl)
外山喜雄(tp・vo)

ディキシーランドジャズって、どうしてあんなにハッピーなのに、どうしてあんなに泣けるのか。郷愁を誘われる感じがあるんだよなあ。
そして、レジェンドと呼ばれるベテランのみなさんが、誰よりも楽しそうなのが、「自分もやりたいことをやらなきゃなあ」って思いになる。
終演後、サイン会にも参加してきました。

演奏曲 ラプソディ・イン・ブルーはバンジョーのソロでした。


●124〈ルネ・マルタンのル・ク・ド・クール ~ハート直撃コンサート~〉

124 エリプソス四重奏団(サックス四重奏)
レ・イティネラント(ア・カペラ トリオ)、ティエリー・ゴマール(per)
ヴァランティーヌ・ミショー(サク ソフォーン)、ガブリエル・ミショー(per)
イリス・シャロム(vl)、クシシュトフ・ミシャルスキ(vc)、アントナン・ボネ(p)

若い演奏家のお披露目的コンサート。 楽器の編成がそれぞれなのもおもしろいし、ジャンルも多彩。


●125〈アメリカの音楽、かく始まれり〉

エマニュエル・シュトロッセ(p)
エリプソス四重奏団(サックス四重奏)
ガーシュウィン:3つの前奏曲から
ワックスマン:アルテミスへの夢
バーンスタイン:「ウエストサイド・ストーリー」から マンボ、マリア、アメリカ

ガーシュウィンとバーンスタインをつなぐのが、現代の作曲家ワックスマンの宇宙をテーマにした曲というのが印象的。 サックス4本とピアノでこれだけの音の豊かさがあるのはすごいな。


●ホールE公演:アンサンブル・オブシディエンヌ

チケット所持者が入れるエリアの無料公演で、アンサンブル・オブシディエンヌの演奏を聴く。中世・ルネサンス音楽の器楽・声楽アンサンブル。
有料公演も聴くのて楽しみです。

https://www.lfj.jp/lfj_2024/performance/artist/detail/art_A010.html


●136〈オリジン〉

レ・イティネラント(ア・カペラ トリオ)
ティエリー・ゴマール(per)

四大元素をモチーフにした曲を、アカペラとパーカッションで。
歌詞の意味が分からなくても、声の力に魅了される。一部、客席部分でコーラスを歌う曲もあり、声の力をより強く感じる。


●115〈豪壮、華麗、アーティストたちの 覇気!〉

亀井聖矢(p)
神奈川フィルハーモニー管弦楽団
齋藤友香理(指揮)
ワーグナー:楽劇「ニュルンベルクのマイスタージン ガー」第1幕への前奏曲
チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調 op.23

一日の最後にこの2曲で締めくくるのはテンションが上がる。 チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番は、ソリストの亀井さんの溌剌さを感じた。体全体でピアノを弾くような躍動感。
ソロ・アンコールで、リストの「ラ・カンパネラ」


1日目は6公演と講演会、無料公演を各ひとつ聴いて終わり。
私は民族音楽や古楽、ジャズや現代音楽などが好きなのですが、そういう音楽も内包しているのがこの音楽祭の面白さだと思う。
明日聴く、一番早いコンサートは9:45開始で、一番遅いコンサートは22:15終演です。


(こぼれ話)

ラ・フォル・ジュルネでは、出演者や関係者の方を会場で見かけるのは日常茶飯事。コンサートの間に移動していたり、ガラス棟にあるブースを見学していたり、コンサートの客席で聴いていたり。

ディレクターのルネ・マルタンさんはひとりでホール間を移動していることもあって、もはやみんな気付かない、あるいは気付いても声をかけないレベル。それくらい自然に歩いている、あるいはルネさんが多忙なことはみんな知っているので、邪魔をしないように。

コンサートを聴きまくったので、昼夜含めて食べたのはこのチキンのみでした(朝はちゃんと家で食べてます)。


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