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検察側の証人(9/8 夜)

ネタバレあらすじ

アガサ・クリスティー原作のストレートプレイ。
資産家の中年女性が耳の後ろあたりを殴られ、
殺されていた。
窓が割られ、部屋が荒らされていたため、
最初は強盗だと思われていたが、
家政婦の証言やガラスが外まで落ちていたこと、
荒らされていたのは殺人現場の居間だけであり、
彼女が身につけていた宝飾品含む金品は
ひとつも盗られていなかったことから
そうでない可能性が高いとされた。
そこで、その日の夜、彼女を訪ねていた
男・レナード・ボウルに嫌疑がかかる。
そこで、彼は弁護士に依頼したが、
アリバイ証明できるのが外国人の妻・ローマイン
だけであること、金に困っていたこと、
彼女の遺産受取人であること、
お金がないのに海外旅行の相談をしていたこと、
コートの袖に血が付いていたことなど、
不利な証拠ばかりが揃っていた。
しかも、肝心のローマインとは
実は籍は入っておらず、
レナードの主張とは違う証言をしたため、
アリバイ証明が出来なかった。

※以下ネタバレ
その夜、謎の女によって、ローマインが
送ったとされる手紙が届けられ、売りつけられる。
その中にはレナードのアリバイ証明ができる
記述があり、ローマインも最終的にその内容を
認めたため、レナードは無罪となる。
そして、車を待っていたところ、ローマインが
現れる。弁護士は近づくなと言い、引き離す。
そこで、彼女は弁護士に近づき、
実はあの女は自分自身であったと告げる。
彼女は元女優であったため、
その演技は容易だったのだろう。
自分は外国人であり、嫁であったため、
証言したところで信じてもらえなかっただろう、
だから、証拠を作ることで無実を信じてもらえる
と思った。
だって、彼がやったって知ってたから、
私は偽証罪に問われるだろうけど、
その後は2人で幸せになれる、と伝えた。
その時、知らない女の子が走ってきて、
レナードの腕を掴む。
それは海外旅行を一緒に相談しに行った子で、
レナードは浮気もしていたのだ。
彼は一度無罪になったらもう同じ罪には
問われない、と一事不再理を振りかざし、
その女の子と遺産を使って豪遊する気で
あることをほのめかす。
なにかが切れたローマインは証拠品のひとつと
なったナイフを引っ掴み、レナードを殺して終わる。

感想

まさか、ここまでただのバカだったとは
思わなかったので驚いた。
普通、遺産入るとしても浮気相手と旅行は
相談しないだろ!アリバイ雑すぎるわ!
なにか盗んでいけ!
奥さんいなかったら普通に犯人だわ!
あまりに怪しすぎてむしろ白だと思ったわ!
ただ、奥さんとか家政婦の怪しさとか、
よく伏線が張られていてさすがクリスティーと
言うべき作品。

パンフレットに映画版とかは少し結末が
違うと書いてあったから見たい。

元のには書いてあったのかもしれないけど、
凶器とかの伏線ぽいやつが
全く回収されなかったのも確認したい。

瀬名さんはそこそこ見て、聞き慣れているから、
謎の女が出てきた時に、あ、瀬名さんと
なったのはちょっと嬉しかった。

セリフが力が入ったところが多いから、
テンションとかとのバランスを取ったり、
でも、あんまり代わり映えしない景色だからか、
セリフが怪しいところが時々あり、
勝手にハラハラしてしまった。

パンフレットで一番好きなミステリーを
聞いてて、ミステリーの定義と範囲とは?
それに媒体は?ってなって、恐ろしい質問だなと
思った。広すぎて私には無理だ。
一番広義で取ったときは、
日本の本なら「殺戮ガール」
海外は「ヘラクレスの冒険」
日本のドラマなら「アンナチュラル」
海外なら「シャーロック」
マンガは「Q.E.D」
アニメは「PSYCHO-PASS」あたりか?


あと、道枝くんが見学に来てたらしくて、
観客が若干ざわってた。

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