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山椒の実を見わける

ここ数年、お天気が良くて空いている日は近くの市民公園の山歩きをしている。

ただ歩くだけ。
その日によってはベンチでゆっくりコーヒーを飲んで来る。
大事な運動と瞑想の時間となる。

ここは東北の海に面した所で、山から眺める海の景色はとてもキレイ。

山育ちの私は、鳥のおしゃべりやそこに生えている樹、草花を見ているだけでも気持ちが落ち着く。

そして、今年も実山椒の季節になった。
青くて若い実を見つけた!

ずいぶん前に京都旅行で初めて食べた『シラス山椒』が感動的に美味しくて、これを作れないか?と数年考えていたら、山椒が山にあることを知った。

うれしくて、一緒に旅行した友だち連絡。
山椒の木を見つけて、実を採って‥という報告をしたら、
「わざわざ山に行って、採ってきて‥笑。
よく見つけられるね」と半ばあきれた声で言われてしまった。

数ある緑の中から見分けられる。
私の中ではそんなに大変なことではなかったのである。
もちろん、この辺りにちゃんと生えててくれたからこそ見つかるモノなのですが。

山椒は、実も若い葉も食べられる、幹にはトゲが生えていて触るのには注意が必要。
その場で葉を取って、手のひらでポンっとたたくとスーっとした香りが辺りに漂う。爽快感。

香りもアロマテラピーにも使われていて、
「気持ちや心の切替」
「内臓の動きを活発にする」など、
昔からその香りも日本人の暮らしに寄り添ってきた香辛料として活用されている。

それからは毎年、採ってきてシラス山椒を作るようになった。

さっそく、両手にいっぱいの実山椒を採取。
すぐに茹でて、塩をまぶして保存する。
お店に置いてある実山椒の塩漬けよりも
とても香り、食感、風味が良い。

その時食べる分(ほぼ全部だけれど)
シラス山椒となってしまう。

塩漬けした実山椒と
シラス、鰹節、醤油などで味付け
ごはんのお供に。
干しエビとか椎茸を入れても美味しい


これを食べていると、独特の辛味と鼻に抜ける香りがして
何度か行った京都を思い出し、また行きたくなる。

今度はいつ行けるだろうか?
久々に友だちに近況報告の連絡をしてみよう。

秋の初めには、乾燥したタネになる前の山椒の実も採ろう。

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