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お絵描き反省会 エーリカ

はじめまして、近江屋といいます。
趣味でお絵描きをやっている者です。
やがて神絵師になるので、よろしくお願いしますね

僕は普段からLINEに作業中のイラストを上げては
見栄えをチェックしつつ修正箇所をセルフコメントしているんですが、

LINEだと遡るのが面倒だったり色々あるので、別途まとめる必要があるな……という考えからnoteを始めました。いわゆる備忘録ですね
(メモでもいいんだけど、みんなに見てもらったり変なとこを指摘して貰えると嬉しいという思い)

ということで本題。反省会。

今回描いたエーリカちゃんの反省会。
掛かった時間は20時間。修正の時間除くと4時間。上手くいかなかった絵って修正の方が時間かかるんだよね……下書き段階でサボるとロクな目に遭わない

総合自己評価としては
大枠 40
細部 30
自分好み 70
世間ウケ 20
メイン要素 70
サブ要素 40
チャレンジ精神 90
合計点 50
って感じ。
言ってしまえば低得点。
新しいことを色々試したら殆どが裏目で修復困難。

概して不満だけどそもそもあんまり良くなかったのがnoteを始めるきっかけでもあるからおっけー。次に繋げるために色々ケチをつけていこうね

描く前のコンセプト

今回の絵は「自分のTwitterアイコンにする」
って大目的があった。スケブを始めたから、アイコン描くこともあるだろうと思ってその練習的な?
それに付随して、
「遠目で見たときに旧来のアイコンと似せる」
というコンセプトもできた。アイコン急に変わると誰か分からんくなるからね。
でもこのコンセプトが後々厄介だったんだよね……

ちなみにアイコンはこれ。

このアイコンを踏襲するにあたり、デフォルメキャラにせずに普通の頭身で行こうとしたんだけど、思えばこれも良くなかったかも?

それとは別に、
「マットな仕上がりにしよう」
→明度彩度の高い色の面積は抑え、また色数を抑えるようにしよう
「アイコン映えするようにしよう」
→遠目で見たときに映えるよう、大枠を整えよう
「ツイートを見ているようにしよう」
→これはそのまま。目の向きを→にする。

なんて小目的も設定した。
普段は小目的が良い味出してくれるんだけど今回はこれがとにかくダメで、結論を言うと1と2が相反していた。
描き始めからやらかしていた。
いや別に上手くやればどちらも満たしつつなんとかなるんだけど、大枠が見栄えするようなイラストの明度彩度(差)は概して高いのだと気付くのは、イラストレーターやVTuberのアイコンと"描き終わった"自作アイコンを並べた瞬間だったんだ……

↑プロと自分の絵を比べることで己に絶望し(そこが主目的ではない)、異なる点を分析し明文化していくことで自分に足りないモノを知ることができる最強最速の圧倒的成長メソッド。対価はメンタル

製作過程



一個前のやつ、可愛くない?実はここが一番よかったまである

評価


良い点─────────

正面顔のチャレンジ
→正面顔マジで難しいからね。これは本当に凄いこと!えらい!チャレンジ精神旺盛!

・髪のクセを上手く描けてる
→無理な曲率になってない
→髪の矛盾が少ない
適当な箇所の髪の毛1本がどう生えてどう伸びてるか、数箇所シミュレートしてみて矛盾をチェックするのは大事だよね


・鼻筋がいい感じ
→ドイツ(カールスラント)出身なので鼻は少しだけ高く描きたかった
↑自分好みでもある。かわいいね。結婚しよう
今の流行りは鼻を線画使わずにハイライトだけで表現するやり方だから、少し古い表現でもある。鼻の小型化もここまできたか……って前まで思ってたけど、むしろ極小の線画で申し訳程度に描く旧来方式と比べて鼻の面積や印象値は上がっているのがハイライト方式の偉いところ。鼻は尖った箇所もないし輪郭に出ないから、主線を使う描き方は現実との乖離が大きいんだろうね

・髪影の置き方○
→この影の置き方はすごく自分好み
→ハイライトと書き方が近い分、シナジーもある
→ただ、ブロック的な質量感と引き換えに髪の繊維感は出ないよね

・影のサブカラーの色選び
→後ろの方の髪の影色に緑を採用した
肌の影に赤色を混ぜる描き方は、その他の影に青色要素を混ぜると血色の有無を出せて良い(今回は金髪+青色で緑色)

良くも悪くもある点──────

・髪が多い
→原作はもう少し短いし、もう少しサッパリしてる
↑少し長めなのは自分好みだが、比率を保とうと横にボリューミーにしてしまったのは本意ではない。本当によくあるミス

・手によるポーズ付け
→絵としてはあった方が動きがある。
↑特に、正面顔はシンメトリーが強くて面白みが減るからポーズやアイテムで対称性を崩す必要性
→一方でアイコンとしては余計なオブジェクト
一定サイズより小さいオブジェクトはアクセントではなくノイズになってしまいがち。アイコンは画面が小さいからね……
→そもそも肘不在タイプの手なんてあとで描き足せるんだから、下書きに留めて線画に起こさなければよかった

・髪のなびき
→同じく、対称性を崩す試み。
↑靡くことで体の動きや風の空気感、髪の質感も出せる
↑一方で、正面顔の髪を靡かせる際は工夫が要る?
↑靡かせ方が甘く、毛先が重力に負けて遅れている(髪の重さを出すための意図的だが……)せいで髪だけ傾いているように見える。
↑毛先を遅れさせず、風の流れに乗せる必要があった。そもそも、遅れ髪が発生するのは振り向きや風の吹き始めなど、慣性が乗りはじめた瞬間だけ(本当?)

・目の塗り
→個人的に得意な部分。手なりで描いた箇所も多い
→チャレンジポイントは強すぎないライティング。いつもは全力で眩く描いてるけど、全体的な低彩度な絵だから少し控えめに、普段ハードライトな箇所でもソフトライトを使った
補色で目を輝かせるようなセカンドハイライト効果はソフトライトに任せた方がいいかもしれないという発見
→まつげの影は非常に上手く行った
目の立体感、水晶体の厚みを表現できるテクニック。今後も使いたいね
→目の輪郭にハイライトを乗せるのもよし
↑存外に良い。ただ元気さが強く出るのでキャラクター次第?
→ここまで褒めっぱなしだけど、アイコンのサイズまで小さくしたときに問題がある
↑瞳孔の明度が低すぎて潰れている。
↑これは絵全体の問題なんだけど、明るさ下限値を目の部分に置いてしまうと非常に怖い印象になる。今回は厳密には茶髪部分が下限値なんだけど、茶髪部分はグラデーションで暗さを抑えているから、面積の大きい眼が特段暗く見えてしまっている。
↑ベースカラーを浅くすることで瞳孔の色を明るくするのと同時に、ハードライト製のハイライトを隣接させて暗さを緩和する必要があるかもしれない。

悪かったが意識して改善した点──

・耳の向き
→本当に大事。正直、目と耳の向きでキャラクターの顔の向き(ヨー方向)って定義されてる気がする。
↑鼻とか口も変化するけど、従属的な印象。鼻はそもそも存在感が弱くて、口は比較的自由に動くから?
→正面顔だとsinが強く効いて耳は殆ど投影されない。頂点が少し見える程度

・目尻を合わせる
→シンプルだが、左右の目尻は絶対に同じ高さ
↑顔の向き(ロール方向)はこれで決定してる

↑目尻を基準に顔の十字線が決まるよね
↑実は少しズラしてもケレン味は出る
耳と目尻のヒントを教えてくれた海抜の兄ちゃん……ありがとよ……

(ヨー、ロールの話が出たけど、顔のピッチ方向はマジで難しいよね。主に目と鼻の位置関係が効いてくるけどそれだけじゃないもんな……)

あと、上二つを合わせて思うのは
よくある「左右反転すると急に絵が崩れる」原因は、顔の輪郭に対して顔のパーツのヨーとロールが合ってないからだと思うんだよね。
描き手が顔の違和感を感じにくいパターンに「目鼻口の位置関係だけは合ってる」ってケースが多分にあって、そのせいで顔の輪郭(アゴとか)と角度ズレを起こしていても違和感なく看過しちゃうんだというのが現時点での考察。
左右反転すると「-2度のズレを正常だと誤認してた脳」に対しては+4度分の違和感が出るから、そういうことなんじゃないかなって思う。

(↑異和感に違和感)
ヨー方向、つまり位置ズレも同じ要領。
だから、頻繁に左右反転させて脳の中心線を正しながら描くのは大切だよねって事なのかもしれない。

・線の太さ
→線の太さ変えるのマジで大事。
パソコン画面で見ると良い感じなのにTwitterに上げるとなんかダサイ……みたいなのって大抵線画の太さが原因じゃないすか?色合いの違いもあるけど、それは事前調節しておくべきだし……
拡大すると良くなるなら線が細いし、縮小すると良くなるなら線が太い気がする。

最後まで直せなかった点───

(つまり、直し方が分からないか、手遅れな点)

・構図
→このnoteで一番書き残したかったこと。
大枠を良くするために大切なのは「シルエット」「彩度対比」「明度対比」だってことで、今回の絵ではこの要素が全滅してしまったんだ……
↑元絵に似せるために顔を拡大してシルエットを潰し、元絵の色に似せるために彩度対比を減らし、コンセプトとして低明度を選択したせいで明度対比を消し去った以上、この絵は色調補正ではどうにもならない迷宮入りを果たすことになったんや……
↑なんか三大要素!みたいに言ったけど今の自分が気づいてるのが3つだけ、ってだけなので他にあればよければ教えてください

・口
↑シンプルにわからん。一個前のニヤケ口は悪くなかったのかもしれないが……

・顔の何もない面積が広い
→特にアイコンにして小さくしたときに顕著。
目、口、鼻の線画色が濃すぎて対比が起きてる気もする

まとめ


僕へ
・大枠を良くするにはシルエット、明度対比、彩度対比を使おうね
・表示サイズが小さくなると思われる絵には、あまり小さいモチーフは描かないようにしようね
・左右反転を頻繁に使って、脳内の基準ズレを校正しようね
エーリカへ
かわいいね

纏めるとこんなところですね。自分の絵なので別にボロクソ言っても良いんですけど、勿論辛いので自分を褒めていきたいわね。
実際、絵を描き続けてるの超偉くない?しかも超上手いし本人も14歳の天才金髪少女なんでしょ?最高

それはともかく、反省会をすると課題点が明文化、かつ集約されて非常によかったです
また絵を描いたら反省会をするかもしれない

近江屋

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