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2023/03/06

 午後から部活で学校へ。高校一年生はスキー合宿で北海道、その他高校生は全員所用でいないらしく、中学生に一人混じってホルンを吹く。合奏をすると、なんだかみんな婀娜っぽい音。前日小さな演奏会に参加して(僕はTOEICオンライン講座のため三月に入ってからは練習に出ておらず、演奏会も欠席)、舞台上での昂まりが体に残っているのか。

 その後新橋へ和太鼓の演奏会。中学受験の際お世話になっていた家庭教師の先生の妹さんが出演されていた。普段は屋外でしか聴いたことのない和太鼓。まず演奏会が和太鼓だけであることに驚く。
 舞台には三種類の和太鼓が置いてある。細長い瓜型のベーシックなものと、打つ面が奏者の頭上にある、よく筋肉隆々の奏者が演奏する大きなもの、小さいものから大きなものまでの五つ全てが紐で繋がった、横に広いもの。
 横に広いものは、ドラムセットのような音がした。曲調もなんだか、JPOPに寄せたようなリズム。もっとお堅いのかと思っていたが、舞台上では演者が腕を振り上げ、ステップを踏み、回転し、勇ましい掛け声を上げている。観客も俄に活気付いて、前に座る人などはノリノリで揺れていた。
 特にアンコールの『祭り』は、演者も観客も色めき立って、最後の一打が太鼓に打ち付けられてからは、公演のうちで最も大きな拍手が舞台に送られた。演者の一人は片手で撥をくるくる回転させながら(ペン回しの最終形態のような)下から上へ上げ、「おおお」と歓声が重なった。
 すっかり昂ぶって劇場を後にする。なんとも、いい日だった。

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