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2024/06/27の日記

 徹夜で論文要約の課題を終わらせた。刺繍をして四時なのと課題で四時なのは、寝起きの体調の良し悪しが全く違う。やめよう、徹也。目指そう、計画性の取得。

 時間は飛び、二限を終えた昼休みに友達とスマホの対戦ゲームをした。スマホ一台で二人が遊べるタイプのアプリだった。しかしソファに座って友達がスマホを持ちながらやっていたので画面が見えにくく、負けの割合が多かった。次は机の上で闘いたい。そうすれば本来の実力差が測れるだろう。

 DRIES VAN NOTENのデザイナー退任ショー。何度見返しても画面から立ち上る特別な時間に陶酔する。「服を作る」「空間を作る」を極めた先にある何かに、Driesはたどり着いている。空気を含んで衣服がはためく一瞬一瞬の連続に、DRIESの色に染まった「時間」を感じている。

 美術部の面々がカラオケに行くらしいので付いて行った。何度か訪れている目的のカラオケ店に、当然のごとくたどり着けない。道を調べようとする人もいないので六人みんなでぼんやり歩く。
 裏路地にボードゲームショップを発見し物色。オモコロチャンネルで紹介されていたゲームがあり、同チャンネルを追いかけている友人と盛り上がる。

 無事到着してからは、カラオケ店の入ったビルの1Fにあったコンビニで買い出しを済ませて入店。8Fに通された。

 始めは皆様子を伺って、購入品を食べながらスクリーンに流れる演歌歌手の歌唱を見ていていた。途中、美川憲一が採点してくれる機能を発見し、誰もが乗り気となった。歌が下手だと曲の途中でも強制的に打ち切るらしい。
 果たして、美川憲一による採点は圧巻だった。歌詞を追いかけるためスクリーンを見ると、美川憲一が手を変え品を変え邪魔してくる。さまざまな動物の頭部が美川憲一のキャラクターが群をなして画面を横断したり、所々で毒のあるセリフを吐き捨てたりする。笑いを誘う演出になっているので真面目に歌うのが難しい。しかし強制的に歌を打ち切られた人はいなかった。
 「面白すぎる」とは悲しい罪で、次第に皆嫌気が差してきた。「いくらもらって許諾したんだろうね」とさざめきながら精密採点へと切り替えた。

宇多田ヒカルの世界を平気で打ち崩している

 僕は小沢健二やドレスコーズなどを歌った。相対性理論、宇多田ヒカル、羊文学など好みの曲も流れる。美術部には歌がうまい人ばかりで恐縮する。僕は安定感に欠けるので、毎度ばくちである。
 僕は英語の課題があったので八時半に店を出て帰宅。いつものメンバーの安心感、精神的支柱です。

 夕飯に天ぷらうどんとおはぎを食べた。おはぎは母が張り切って買って来た「いいやつ」らしく、確かにもっちりねっとり美味しかった。濃い抹茶とよく合った。

 英語の課題を終わらせて、ビーズの作業を進めた。最近は課題に追われて手芸の時間を取れていなかった。なので久しぶりの親指の腹と人差し指の腹でビーズを摘んだときの感触は格別だった。
 一粒一粒が自分の手によって配置される、支配の感覚がまずある。しかしビーズが見せる表情の美しさに、僕がどれだけあがいても追いつけない被支配の感覚もある。両方をひとしく愛おしんで作っている。

今日歌った曲。僕の考え方とは異なった歌詞なのに、口にするとすんなり体が受け入れる。不思議な力のある曲。

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