リアルぼっちがマッチングアプリを使ってみた/04.恋愛とは

連絡の間が空く、このままなくなってしまうのは少し淋しいなあと思い、自分からメッセージを送ってみる。
普段から自分からメッセージを人に送ることをしないので、行為自体に違和感がある。
忙しいから、興味がなくなったから、それ以外のなにか。
離れることも理由なんてなんでもよいと思う。ただその人の苦しみが少なく生きていて欲しいと私は願うだけで。

恋愛のことがわからないのでYouTubeで恋愛に関する動画を漁りまくる。
フェルミ漫画大学で「自己肯定感がないと人を愛せない、自分を愛せないと人を愛せない」ということを学ぶ。
私は自己肯定感が極端に低い。自分のことも愛していない。
そんな人間がなぜ人を好きになれ/愛せたのか、ずっと考えていた。
考えついた答としては、その人が自分とあまりにも近かったからなのではないかと思った。
同じ匂いがしたのだ。
自己が満たされていて、卑下しなくていい。自分と生まれ育ち、そしていまが似た境遇の人。
惨めな気持ちや羨ましいという感情を抑える必要がない、そもそも湧く契機がないという環境の安らぎ。
私の一つの安寧がそこにはあったのかもしれない。

考える。
どうやったらあの人の「男らしさ」や「男はこうあるべき」といった固定観念や呪縛のようなものを解くことができるのだろうか、と。
男性には一定のプライドが存在する、と言っていた。
それがどういうプライドなのかは私にはわからないけれど、誇りになるようなプライドだといいなと祈る。
自分を縛り付けるのではなく、どこへでも歩いて行けるための、そんなような。

最近、『違国日記』を読み進めていて、笠町さんに対して槙生さんが抱いていた魅力的に思う感情はどうして湧いたのか、について考えていた。
おそらく笠町さんが男性中心社会を降りて、プライドを持たなくなったからなのでは、と感じた。
そして、過去にも槙生さんが経験していたであろう、自分を受容してくれる存在だったからなのではないかと思う。

笠町さんについて調べていたら面白い記事を見つけた。
読んだ後にまた考えると面白いかもしれない。

ちなみに記事の話題の回が悶絶回なのを初めて知った。私は全く悶絶しなかったので、ああいうシーンに世の中は悶絶するのか、とタイトルの時点で勉強になる。

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