見出し画像

面接で泣いてしまう人へ


(以下、私が就活時代に書いたちょっと長いメモ)

どうして私は面接で泣いてしまうのか。「緊張」以外の答えが出たような気がするので忘れないために書いておく。

結論としては「面接は自己表現を伴うコミュニケーション」であり、私はそれが苦手であることが原因ではないかと考える。「自己表現が苦手」、つまり「自分の意見に対して自信を持つこと」がどうしてもできないのだ。

高校時代の三者面談、初めて私はポロポロ泣いた。私自身予期していなかった涙だったので当時は自分でもよく分からず泣いていたと思うが、タイミングとしては担任や親に「あなたはどうしたいの?」と聞かれた時だったと思う。

時は流れ大学3年、就職活動が始まる。就活には面接というプロセスが必ずある。「そういえば、面接を受けるのは高校受験以来だな」と特に面接に対して苦手意識も何もなかったけれど、初めて挑んだインターンの最終面接で私は現実を突きつけられたと同時に、泣きまくった高校時代の三者面談の記憶を思い出すことになったのだ。

喋ると何故か涙が溢れるのだ。自分でも理由がわからない。もちろん緊張もしていたけれど、それが決定的な理由では無い気がする。脳は妙に冷静なので、喋りが詰まるわけでは無いが、ただ涙が流れてしまう。突然の出来事に面接官は若干引いていた。確かに、普通に面接してるのに突然相手が泣き出したら誰でも戸惑うと思う。私は私で、泣くことで「ストレス耐性がない」と見られてしまわないかすごく不安になった。勝手に流れてくる涙が嫌だった。周りは普通に面接できるのに、私だけ泣いてしまって悔しかった。泣きたくて泣いているわけではないのに…!

*

(以下、現在)


さらに時が流れ、現在社会人2年目に突入した。面接時点であれこれ悩んだが、それらをどうにかこうにか乗り越え、さらに1年勤務したのだ。世の中どうにかなるものである。

ここまで呼んでくれている人がもしいるとするならば、おそらく私と同じような悩みを抱えていて、症状を治したい人なんだろうなと思う。上の文章を呼んで「だから、その”どうにかこうにか乗り越えた”の部分を詳しく教えてほしいんですけど!」と感じてると思う。以下に続きます。

現在の私が、過去の就活時代の私に助言するならば、「ぶっちゃけ言うと1年半後も同じことで悩んでるし、しかもなおってないよ!笑」である。
治ってないのである。
でも、重要視すべきは「笑」の部分。これは完全に「ふっきれ」の笑い。なんか5年以上も同じことで悩み続け、さらに解決方法が見当たらないとなると、人間、最終的に「笑」にならざるを得ないのだ。ただ、ここで言いたいのは「諦め」ではなく、自分の体質にどう付き合っていくかが大切だということだ。

「意見を言おうとすると涙が出てしまう」ことに関しては、未だに悩んでいないわけではなく、できれば今すぐにでも改善したい。いつも突拍子もなく泣いてしまうため、初めて会ったひとにはやっぱり驚かれてしまう。当然だ。
しかし一方で、私もそんな状況になるであろうことは事前に予想できているので涙が出ても「これ汗みたいなものです!勝手に出てくるんです!」と(むりくりでも)その場を乗り切る対応ができるようになった。あと、本当に毎回(しかも突然)泣くので、周囲もその状況にだんだん慣れてきているのか、最近は特に何も言われなくなってきた。この症状なんて、慣れてしまえば”そんなもん”である。

*

「おい!全然解決策になってないじゃないか!」感じているそこのあなたへ。逆に私に解決策を教えてください。現在、症状の改善のために試している方法でも。一緒にシェアして、改善していきませんか。

ちなみに以下は、私が泣かないために(もしくは泣いてしまった後に)これまで実践してきた方法を記載しておきます。これらの方法を試しても私の症状は治りませんでしたが、一方で、このヘンテコな体質と徐々にうまく付き合えるようになってきていると感じます。参考になれば。

・面接やプレゼンの練習を何回もする。
→状況に緊張している&自分に自信がないのが原因だと考えた。
練習の結果、状況に慣れはするけれど涙は止まらなかった。一方で、状況対応に繊細な私達にとって事前練習は超大事だからおすすめする。

・涙が出そうになったら口を開ける(緩めるイメージ)
→「副交感神経が作用すると涙が出る=体の何処かが緊張状態になっている状況であり、それを緩和するために無意識に涙を流してしまうのでは?」と考え、涙を流す以外の方法で簡単にリラックスする方法を試した。少し効果あり。

・その時の状況と全く関係のないものを思い浮かべる。

→涙が出そうになると「やばい…でる…」とそのことしか考えられなくなるため、自ら気を逸らす作戦。私は毎回「たけのこ!」と脳内で叫ぶようにしていた。少し効果あり。

・「あくびの涙」と思い込むことにする。
→自分の脳を自分でマインドコントロールする。あくびではごまかせないくらい涙がでるので失敗。

「なんで私は今泣きそうになってんの…?」と自問自答してみる。
→脳内気そらし作戦その2。一回改めて本質を考えることで逆に冷静になれる。少し効果あった。

・「涙腺から汗が出る体質」だと思い込む。
→逆に涙が出るのを我慢しないスタイル。堂々と泣く。このときのポイントはGAGA様を思い浮かべポーカーフェイスになること。

・いっそのこと「こういう体質」だと割り切る。
→初めはびっくりされるけど、事情を話すとわかってくれる人が多いことも最近知った。ほとんどの人が「別に治さなくてもいいよ」と言ってくれる。中には理解をしてくれない人もいるけれど、そんな人とは付き合わないほうがよい、という指標にもなった。


ちなみに就活の時は、面接が始まる前に「今から多分泣くと思うんですが、悲しいとか緊張とかではなくそういう体質なので、スルーして頂けますと幸いです」と宣言して毎回臨んだ。これを言うと面接官にウケるので良かった。
あとは、泣いても意見はちゃんと言う。たまに涙が止まらなくなって何も話せなくなてしまうこともあるけれど、それなら「今回の面接でアピールしたいポイント」とか「御社に入りたい理由」とかをまとめた資料を別紙で事前に用意しておいて、話せない状況でもどうにか伝えられるよう準備したりした。私の場合は制作系への就職だったので「ポートフォリオ」を持っていったのですが、資料を見せてる間はあんまり喋らなくていいのでかなり気が楽になった記憶がある。ありがとうポートフォリオ。

*

さいごに。
ここまで読んでくださった方がいたら、ありがとうございます。もしかしたら同じ悩みで絶賛悩んでいる人かも。もしかしたら、こういう体質の人間がいることを初めて知った人かも。どんな人かはわからないけど、素人が書いた長い文章に目を通してくれてありがとうございます。

それから、面接で泣いてしまう人へ。
就活って先が見えないことに対して頑張り続けないといけなくて、自分も押し殺したりしないといけなくて、さらに努力しても報われない結果になることもあったりして「きついな~~~~~~」と思うことがほとんどなのに、それに加えて「面接で泣く」っていう別の悩みもあってめちゃくちゃきついと思う。その気持ちめっちゃわかります!!!

でも多分、ずっとがんばってたらなんとかなる。絶対なんとかなります(ソースは私)。悩みも笑って飛ばせるくらいにはなります。

すでに頑張ってると思うけど更にがんばれ!無理せず。

応援しております。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?