腸内細菌も対症療法。
こんにちは。
今回は「腸内環境の整え方」についてお伝えさせていただきます。
近年、腸内細菌ブームで「○○菌を積極的に摂取して、
腸内環境を整えましょう。」というような情報をTVやネットなどで
多くみかけます。
「良い菌と悪い菌がいて、良い菌を増やせば健康になる」
本当にその説は正しいのでしょうか?
2元論に違和感のある私にとって、この説は違和感でしかありません。
腸内細菌が少なくなるほど糖のエネルギー代謝が向上した
ここである実験について紹介します。
被験者に抗生物質を長期的に摂取させてエネルギー代謝が変化するかを
調べた実験があります。
すると糖のエネルギー代謝が向上したのです。
抗生物質とは腸内細菌を殺す働きがあるので、腸内細菌は減ります。
この実験では腸内細菌を限りなく少なくすると糖のエネルギー代謝が
回ったというものでした。
この実験の内容から「腸内細菌をやみくもに増やせばいい訳ではないこと」と
いうことが示唆されます。
腸の状態を良好に保つ方法
根本的に腸の状態を良くするために以下のポイントを押さえておいてください。
それは「腸壁が傷つかないようにする」ことです。
つまりリーキーガット症候群を防ぐということです。
リーキーガット症候群(リーキーガットしょうこうぐん):
腸内細菌の働きや炎症等により小腸の壁に分子レベルの小さな隙間が発生することで、本来血管内に取り込まれることはない異物(菌・ウイルス・たんぱく質等)が血液内に漏れ出すことにより様々な症状を発生させる原因となる。
リーキーガット症候群の原因としては
①直接、細胞壁を傷つける食品を摂取する
②腸内細菌からでるエンドトキシン(内毒素)が細胞壁を傷つける
の2つの理由があります。
腸壁を傷つける食材
①直接、細胞壁を傷つける食品を摂取する
主にプーファ(植物油脂)大豆、精製されていない米や小麦などが問題となります。
プーファに関してはプーファそのもの、またプーファから発生するアルデヒドが
腸粘膜を傷つけ炎症を起こします。また大豆や米糠、全粒粉などは乳化剤を
多く含むため腸粘膜が傷ついてしまうのです。
②腸内細菌からでるエンドトキシン(内毒素)が細胞壁を傷つける
腸内細菌のエサになる食べ物を摂取することで腸内細菌が増殖し
エンドトキシンという内毒素によって腸が炎症を起こします。
食材としては生野菜全般(特にアブラナ科)、デンプン質の食品
(米、パン、麺類など)などが代表的になります。
バナナに含まれるオリゴ糖も腸内細菌のエサになりやすいので
要注意です。
オススメの食材は?
腸内細菌のエサにならない食物繊維を積極的に摂取します。
具体的には人参、タケノコ、キノコ類です。
野菜が食べたい方はなるべく蒸すなど温野菜にすることをオススメします。
糖に関しては、上記に挙げたデンプン質のものを控えめにし
果物、蜂蜜などのシンプルシュガーを積極的に摂取することをオススメします。
慢性的な心身の不調を抱えられている方、またいつも便秘や下痢を繰り返し
腸の調子が優れない方は、ほぼ例外なく「腸の問題」があります。
今回お伝えした内容をまず3ヶ月間は試してみてください。
少しでもヒントになったら幸いです☆