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心の持ち物を知ろう(038)

こんにちは、紺野うみです。

あなたは今、自分が心の中に「何を持っているか」を、正確に把握できていますか?

心の持ち物だなんて、「えっ、どういう意味?」と首をかしげる人もいることでしょう。

それは、つまりこんなこと……。

胸の中にあるものなら、それがどんな想いや感情であっても「あなたの心の持ち物」になるわけです。

今日は、その持ち物を把握することの大切さと、紺野うみ流の「見つけ方」、それらの「抱きしめ方」についてのお話。


「内側にあるもの」を冷静に知る

自分の中に何があるかということの全貌は、正直なところ「すべて客観的に認識する」のは至難の業かもしれません。

特に、自分にとって「都合の良いところ」というのは素直に受け入れることができても、「都合の悪いところ」というのはなかなか受け入れがたいものです。

実際は自分自身でもその正体を掴みきれないような、「モヤモヤ」とした感情だってあるので。

さらには、自分の思い描く「理想像」も、時には「自分はこうでなければ許されない」という、心を縛る鎖になってしまっている場合もありますよね。

一見すれば前向きなものであるように思える「理想」ですら、その存在を冷静に捉えるということに対する難しさは共通している気がします。

でも、それらはできるだけ「ありのまま」を受け止めない限り、「自分らしく生きながらも、納得のいく人生」を歩むことはできません。

すなわち、「自己分析」を行う必要があるのです。

……それでは、一体どんな自己分析をすれば、困難な自分の心の「客観視」ができるようになるのでしょうか?


自分の心の個性を「複数の人格」として捉える

そこで、私が日頃クライアント様に対して実際に行っている「自己分析サポート」でも活用している、ちょっと特殊でユニークな手法を簡単にご紹介してみますね。

完全な自己流なので、その「手法」については、恐らくどの本にも載っていない変わり種です。笑

ざっくりと概要を説明しますと、一人ひとりの心の中に存在している「人格的な要素」を拾い集めて、彼らについて知ることで「自分の心」を分析していくという方法。

私は、その彼らというのを「自分の心の中に住んでいる人格=住人」と呼んでいます。

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ちなみに、このイラストの人たちが、私の中にいる住人(=私の個性)たちです。笑

多分、誰しもなんとなく気がついているはずなのは、「自分の持っているキャラクター(顔)って決してひとつじゃないし、相手や場面などに応じて無意識に変化しているなぁ」っていうことだと思うんです。

親と一緒にいる時の自分。
友人と一緒にいる時の自分。
教師や上司などと一緒にいる時の自分。
ひとりで過ごしている時の自分。

きっと、これらが「いつでも同じキャラで過ごしています」っていう人は、まず少ないことでしょう。

よくある例を挙げれば、親に対しては言葉や態度がぶっきらぼうになったり、気の合う友達といると底抜けに明るいキャラになったり、苦手な教師や上司に対してはどこまでも臆病になったり……。

ひとりの人間の内側には、こんな風にいろんな「顔」があるはずなんです。

そして、自分自身を客観的に見つめるには、この存在をどんどん抽出して見つけ出し、その想いを理解していけばいい。

……これが、私の行っている「自己分析」の方法です。


「心の持ち物を抱える住人」を見つめる

そもそもこれは、私自身が自分の本心を見失ってしまった時期に思い悩みすぎた結果、図らずも突き詰めることになった手法でした。

というのも、その時の私は自分の本音や願望、好きや得意の世界から、目を逸らし続けて来てしまっており……。

いつの間にか、自分自身の思い込みによって「自分の心の持ち物」の存在までも巧みに封じ込め、暗闇状態になってしまっていたのです。

でも、自分の心の一部を殺し続けていると、その積み重ねは確実に心を疲弊させ、蝕んでいきました。

自分の心を正しく理解できないままいるということは、「自分らしい生き方」から背を向けること。

だから、私は自分の中にいる「住人」を見つけ出して、その一人ひとりが抱えている想い――すなわち「心の持ち物」をきちんと把握することから、やり直していきました。

今は、その経験とプロセスを経たからこそできる「新しくてユニークな自己分析」の形を提案し、自己理解を必要としているお悩みを持った方の分析サポートをするまでになったわけです。



どんな想いも「なかったこと」にしない勇気

誰だって人間ですから、「きれいな部分」しかない聖人君子など、そうそういるものではありません。

絶対に認めたくないようなドロドロした感情や、目をそらしたいと思っている自分の醜い部分だって、当然自分の内側のどこかには、存在するものです。

私は昔、これを「なかったこと」にしようとして、苦しみました。

これはつまり、自分の中の住人を「お前なんかいらない、消えてしまえ」と、邪魔者扱いして心の奥深くに幽閉するような行為ですね。

自分の一部を、殺していたも同然というわけです。

それをすることによって生じる「歪み」や、得体の知れない「苦しみ」というのは、いつか自分という人間の健康な心や体を壊していきます。

でも、本当は見たくない・認めたくない自分の想いだから、それを「自分のもの」としてドカンと受け止めるには苦しみが伴いすぎる……。

だからこそ意味と力を持つのが、住人という存在であり、概念なのです。

「自分の心の中に住んでいる人が、こういう想いを持っていて悩んでいるから、それをなんとかしてあげよう」という形で、心の一部を客観視して、その解消について考えてあげる。

「都合の良いもの」ばかりではない自分の心は、いかにして「都合の悪いもの」の存在を認めて認識できるかで、課題や悩みの「解決」へ道筋を描けるかどうかが決まってくると私は考えています。

この方法が、その勇気を踏み出す一歩を支えとなり、「心の持ち物をすべて把握できている自分」でいられる人(自己理解のできている人)を増やしていくために……。

これからも悩んでいる方の心の声を聞いたり、その手法についてまとめていくことを、続けていこうと思います!

もし、どうしても心の持ち物が分からなくてお困りの方で、私のこの手法を試してみたいなという方がいましたら、こっそり相談してくださいね!


紺野うみ

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