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誤診の認知症のまま薬を飲み続けた人の末路

レビー小体型認知症の3大症状
・幻視
・認知機能の低下
・歩行障害(パーキンソン症状)

これらが全て現れている場合、その介護は困難を極めます。
なので、3つとも少しでも早くどうにかしたいと考えるのが当然です。

だけど、3つとも完璧に治そうとすると大変なことになります。

治療しようと思えば、まずは「薬に頼ろう」と考えるのが定石ですが、ここに問題があるんです。

認知症薬には「歩行状態が悪化する」という副作用が出る場合があります。

「歩行障害を改善しよう」

パーキンソン病治療薬を使って幻視が悪化

「幻視を治そう」

精神安定剤を使って認知機能も歩行も悪化

このような経過を辿る人がたくさんいたんです。

以前はレビー小体型認知症をアルツハイマー型認知症と誤診するケースが多くありました。
以前と言いましたが、今もなお散見します。

そのためか否かは断定できませんが、アルツハイマー型認知症の症状には「まれにパーキンソン症状が出る」とされています。
実はレビー小体型だったことに気づかなかったため、「アルツハイマー型だけどパーキンソン症状が出た」と思い込まれた可能性もありますね。

もし、パーキンソン症状があるのに、誤診でアルツハイマー型認知症とされた場合、このように悲惨なことになる可能性があります。

また、パーキンソン病にはL-ドーパという特効薬があるんです。

これをレビー小体型認知症の人にたくさん飲ませると、食事が食べられなくなったり、幻覚や妄想が現れるなどで緊急入院することもあります。
最悪死亡するケースも。

私たちは基本的に医師の診断をうのみにするしかありませんが、それが100%正しいとは限りません。

医師との出会い、相談の仕方はホントに大事です。
しかしそれ以前に、あなた自身が認知症の知識を身に付けることが必要になります。

もし、すでに認知症の診断を受けている人がいて、知っているものと違う症状が出た場合、医師や専門家に相談しましょう。

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