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ボサノバとウィリアム・バロウズとカット・アップ

ウィリアム・バロウズといえばビートジェネレーションを代表する作家の1人で、メキシコで酔払ってウィリアム・テルの真似して嫁さんの頭にグラス乗っけて、グラスを撃とうとしたら謝って嫁さん撃っちゃって殺しちゃったけど、実はワザとだったんじゃないか?とか色々と問題のある親父なのですが、そんなウィリアム・バロウズの「裸のランチ」っていう作品を読んだ事ありますか?

映画化されるほど有名な作品ですが、一貫した内容が有る訳ではなく、細切れの文章が永遠と続く「カット・アップ」という手法を用いて書かれています。

僕も若い頃コレ読みました。その時は「やっぱバロウズかっけーぜ」なんて判ったフリをしていましたが、正直さっぱり意味不明で最後まで読むの相当しんどかったのを覚えています。

ただ、節々にクールな表現だったり、シーンだったりはあるんですよね。でも何せ「カット・アップ」なんで話が継続せず、直ぐ違う場面に転換しちゃうんです。今読むときっと新たな発見があるんでしょうね。この文章書いててちょっと読み直してみようかな?という気にもなってきたような…そうでもないような。

まぁとにかく、そんな「カット・アップ」的で意味不明な歌詞を持つ楽曲というのも世の中には存在しております。例えば井上陽水さん・奥田民生さんの「アジアの純真」って覚えています?パフィーのお二人が歌っていた曲ですね。アレなんかまさに意味不明だけどあれだけヒットしたんですよね。意味よりも語感や音との相性を重視した感じですが、僕は「アジアの純真」にバロウズと「カット・アップ」を感じるんです。

こういったスタイルは洋楽でも結構有って例えばR.E.Mの「The Great Beyond」なんてのも同じ手法ではないかと思います。

そして我々konnoduoの曲にもございます。その名も「the space goldfish」宇宙の金魚って曲です。もうタイトルからして意味不明ですね。なのでこの曲、最後に嫁がフランス語で「何言ってんだか全くわからないわ」と言っています。よかったらご視聴ください。


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