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株で200万負けてる話

私は20代半ばの会社員で、仕事も5年目となりある程度安定し、仕事や金に縛られない(いつでも辞めて大丈夫な)自由な人生を目指して、まずは金の呪縛から逃れようと、半年前から、年金保険と株式投資を始めました。
日経平均が上げ相場だったので比較的有利な戦いだったのですが、生来のギャンブル気質も災いして、結果的には、半年で200万円(全財産の半分強)ほど負けてしまいました。

負けを通して、私個人として感じたごく主観的な感想をいくつか発表します。(負けているので基本的にマイナスな感想ばかりになります)

①勝ちの嬉しさ<負けの悲しさ
 ある株式投資のハウツー本で読んだのですが、人間は得をした良い気持ちより、損をした嫌な気持ちの方が2倍以上大きいそうです。
この説は多分マジなようで、一日で40万円勝った時は一人で飲んで豪遊(1万5千円くらい)してもせいぜい2〜3日しか持続しませんでしたが、初めて-25万で利確した時は、翌日から1週間くらい食欲が湧かず、4キロほど痩せました。(病気ダイエットの次に不健康な、株負け絶望ダイエットです。)
私は嫌な感情のほうが大きいタイプのようです。
(私はかなり安定的で温厚な性格と自認していますが、それを上回る金への執着心があります。)

②プラスで利確した株でも翌日上がったらトータル辛い
自分がプラスで利確した株が翌日高騰すると、プラスなのに悔しい気持ちになります。他人の金なら、「勝ったんだからいいべ、贅沢言うなや!」と罵りたくなりますが、得する機会を逸したこと(カッコよく言うと「機会損失」)による嫌な気持ちがプラス収支を上回ります。

③機械的に取引、は多分俺には無理
株取引は感情を殺し、機械的に行うことが勝利の秘訣とよく言われます。頭ではよくわかりますし、恐らく間違いではなさそうです。現代の株取引には人間の感情を意図的に介在させないようにできる仕組みが色々あります。
ですが、そこまでわかってても、私みたいな金に執着の強い人間は、数字の増減で一喜一憂してしまいますし、完全に制御できないものなのだと思います。パソコン関係の仕事をしているので体感としてよくわかるのですが、いくら機械的な仕組みやプログラムを組んでも、それ操作してるの俺だから!どうしようもないのです。

④心のダメージは無意識に引きずる
数十万〜数百万単位の大きなマイナスで利確した後、数ヶ月分の労働を思い出して吐きそうになりますが、
明日から変わらず生活しなければいけないのでそうも言ってられないという理性的なコントロールと、人間の自己防衛本能によって脳を麻痺させる快楽物質がドバドバ出るという本能的なコントロールで、一時的に「まあしょうがねえか」と切り替えに成功した気になります。
これはこれで必要なメンタルと思いますが、切り替えたと思っても少なくとも数週間「あのマイナスがなければ今頃いくら…」と無意味なフラッシュバックと共に生活することになります。「借金してる人より大マシじゃないか」とかそういうことではなく、失った金が返ってこないということが悲しいのです。パーフェクトクリアを目指してゲームを始めたのに、ステージ2でアイテムを取りこぼしたことに気づき、もう戻れない時と同じ感覚です。
ここ一ヶ月くらい身体の調子が悪かったのですが、思えば負けが膨らんでから始まっている不調なので、恐らく無意識に身体がストレスを感じているのだろうと思います。

⑤もしかしたら俺の人生にとって、株は期待値マイナスかも(感情を考慮すると)
何のために株を買うかというと、最終的には幸せになりたいからやるわけですが、勝ち負け確率が50:50だった場合、私は負の感情が強い分、損な戦いになるのかもしれません。承知しているリスクを食らっているわけで、自分の判断で自分の金でやってるので自分以外への負の感情はありません(そういった理由で投資セミナー等の誘いは避けています…)が、負けたダメージがこんなにでかいのであれば、あんまし向いてないのかも。。。

⑥でも若い(生活のダメージが小さい)うちにやってみておいた方がいいかも
「いざとなれば勉強して株やったり資格取ったりして稼げっから!」とか考えて、そのまま大胆なチャレンジができない年齢になってしまう想像をすると、とりあえずやった方がいいんじゃなかろうかと思います。
実際に負けた経験は、よりリアルな体験として血肉となってる気がしますし、実体験としてこうやって人に発表もできますしね。
なので私はこれからも、スラムダンク山王戦の名言「負けたことがあるというのが、いつか大きな財産になる」を思い出しながら、無理やり良い解釈で脳を騙して、心の回復を待つことにします。
(そう思うしかないしね)

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