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VR演劇研究日誌:台本読んで気づいたこと

今日は3人でClusterに集まって、僕が書いた台本を読んだ。

(なんとなく戯曲や脚本という言い方をする自信がない。台本は少しカジュアルなイメージがある)

台本内の設定としてはVRに訪れた二人のプレイヤーと1体のAIキャラクターのやりとり、というものだ。


僕はいわゆるお芝居っぽいセリフより現実を切り取ってきたような会話が好きなのでそういうセリフをベースに書いている。

そのためちょっとした相槌とか聞き返しといったセリフを結構書いてしまう。

実際にVRでそういう台本を読んでみて思ったのは相槌も聞き返しも頻度が高いとテンポが悪くなる。

過去にも書いたがVRはラグがあるので、相槌のような短いセリフが多いとその分会話の前後のラグがテンポのロスになる。

(まだ充分にリサーチできていないけれど)実際のVRでのコミュニケーションも、聞き返しなどがないように聞き取りやすく話すというのがVRでのリアリティになっていくのではないだろうか。

なので現実の世界でのリアリティは、そのままVRに持ってきてもテンポが落ちたり、リアリティを失ったりして成立しなくなると感じた。

逆に聞き返しとか相槌をうちまくるようなキャラクターを作ると、VR慣れしていないキャラクターが作れたりするかもしれない。


もうひとつ気づいたのは、エモーションを使った演技の可能性があるということだ。

HMDとコントローラーしかトラッキングできないが、感情や思考を表現する演劇においてはエモーションは文字通り役に立ちそうだった。

これを相槌の代わりにしてもいいかもしれない。

ただ確認していないがこれにもラグがあるとは思う。


あとClusterのカメラ機能は各々のプレイヤーに追従するので、各個人専用の姿見として使うことができる。

他の人からは見えないので自分の演技の確認が現実よりもだいぶ便利ではある。

逆にカメラは追従しかできないので、記録係がいなければ記録撮影ができない。

演劇の稽古においては記録残せると嬉しいのだけど……。

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