生活デザインを考える

「恥の多い生涯を送って来ました——。」

いままで

私の愛読書、『人間失格』の有名な書き出しである。

小学6年生のときに買った、私にとって記念すべき1冊目の太宰治だ。

同じ物語でも、読み手の人生経験によって、捉え方が、読み方が、思うことが変わるとは、まさにこのことであろう。2年に1度は読み返しているだろうか。はじめて読んだときと今では全く別の物語である。12年時が流れたのだから。12年後の未来の私は、また、違った見方をするだろう。

なぜこのような書き出しかというと、部活動を引退してからの1ヶ月間、とにかくうまくいかないことばかりだった。時間とお金をたくさん失った。もしかしたら人も失ってしまったかもしれない。

1月の第4週くらいから昨日まで自己嫌悪による酷い鬱で、今日久しぶりに動いてすこし和らいだ。整理できたので言葉に、所信表明に、残したい。そういうわけで、表題につながっていきます。

自分が最も多かったのが、人を急に呼び出すことである。練習後のお迎えは、100%呼んでいた気がする。練習で同期とそもそも会っているというのに。謎の不安と躁状態が入り混じってこのような行動をとっていたのではないかと思う。
ひどいときは5人くらい一気に呼び出したら来てくれちゃって。その集まったみんなを源兵衛つれてってみたりやきとんいったり韓国酒場いったり。お迎え神回が、たびたびあった。
私の友人と友人が笑いあっている世界線、よかったです。

だいすきなひとと過ごす時間こそ、それはとてもとても楽しいし、心が素敵なあたたかいみんなに囲まれて、本当に私は恵まれていると感じることばかりだ。カメラロールを見返すと、どの瞬間の私もとっても幸せそう。

さらに加えると、当日人を呼び出す、だけにはとどまらず、もともと前から入っていた予定に関しても、私は基本的に人に迷惑をかけてしまっていた。そもそもちこキスト、スケジュール管理ができていない、それだけでなく、私の振る舞いにも問題がありました。恥ずかしいばかりです。

この期間に私と会ってくれたみんなに対して、本心、100%、あなたと会いたいから、話したいから、目を見て笑い合いたいからが理由で、声をかけていました。私に巻き込まれた経験がある方もこのnoteを読んでいると思うので伝えるんだけど、以下は自分でも当時わからなかった行動原理と感情変容を客観的に分析したものであって、それとこれは別と考えてほしいです…。もし考えがあったらきかせてね。

今振り返ると、気持ちの面では、あなたに会いたいっていうのがいちばんにあるけど、頻度やその程度から謎の不安と躁状態が駆り立てたものだったと思う。分析してみると、私は、自己嫌悪のスパイラルに陥っていたんだと思う。自分が誰かから奪ってしまったもの、giveがなくtakeだけの状況を考えると、「情けない」が勝ってしまって、自分で招いた結果にどうしようもなく辛くなっていた。その感情に向き合いたくないから、間髪入れずに人と会うことで、その時ばかりは薄めて忘れて、でも朝起きると自分が嫌になっての繰り返しだったと思う。最悪なループだった。どん底をどんどん更新していくようだった。まだ、友人や同期だったらよかったんだけど(いつも感謝しています、ごめんね)、ついに下級生にも迷惑をかけるようになって、ついに自分がおそろしくなった。※地雷コス歌舞伎町呼び出し事件参照

対人関係どうこうだったり、そそっかしいのは今に始まった話じゃない。もちろん、生涯を通してだと思っている。つい此間まで、そう、現役中も然りだった。だけど、今は状況が違う。何かを引き起こした場合、自分 対 対象(人、組織、社会など)で、すべての責任が自分に返ってきてしまう。

これまでは、「応援部の」「部門の」「チア4年の」といったように主語が個人ではないところに帰属していた。簡単に言ってしまえば、守られていた。だから、甘えられた。そういう意味で私は、同期に、家族に、ずっとずっと支え続けられて生きていたのである。あまりにも日常に溶け込み過ぎていて、それが4年間つみ重なって、"当たり前"が、実はそうではなかったと今の今まで気づけなかった。応援もゼミも、チア同期にモーニングコールをしてもらって、部門に関する締切は優秀な相方に常にリマインドをしてもらって、大事な前日準備もテレビ電話を繋げてもらってというように、何から何まで、私は人の優しさで生きていた。

当時から自己解決するべきだったとは思うが、体力は基本的にその日中に使い切り、そして次の日のことと今日を生きた気持ちで頭がいっぱいだった。時間にも、気持ちにも、余裕がなかった。もともとの性格も相まって、すごく生きるのが不器用だった。自分と対話する時間もなく、帰宅するなり気絶するように眠って、また忙しない1日を送る、そんな日々を送っていた。物理的に、時間が足りていなかった。だから、気づけなかったんだと思う。

こうして少し時間が経って、自分と対話する時間ができて、ようやく分かった。ほんとうに自分のやってしまったことは反省しているけど、今気づけただけ、よかった。ありがとう、そしてごめんなさい。

これから

こうして自分と対話をした結果、私は生活をデザインすることにしました。

私はすぐにアクセサリーをなくしてしまうので、それを防ぐにはどうしたらいいんだろうという簡単なものからスタートして、現在いい調子です。

ここで2023年の私の目標を発表しようと思う。今年は非常にシンプルで分かりやすい。

「自立」


漢字2文字に込められたこの重さよ。

精神的、経済的自立を目指しています。もう少し分解すると、お金だけあれば自分の足で踏ん張って生きられる状態を今年1年を使ってつくります。(1人暮らしをしている同世代のみなさんには頭が上がりません…)具体的には、衣食住・お金の管理。そして誕生日から言いつづけていることですが、小さな約束を守ること。

反省に反省をかさねて、気持ちだけではなく、自分が生きやすくなるように、生活デザインをしようとやっと行動に移すことができました。

当たり前のレベルかもしれないけど、日記も兼ねているので残しておきます。

1、いつものかばん
スマホ、Suica、財布、家の鍵、愛読書、リップをひとつのポシェットに入れて体にしばりつけて出かけています。いつもいろんな服のポケットに入れたり、4階まである家のなかでどこに置いたのかを忘れて、毎日のように自宅内紛失をさわいで、疲れて、結果として遅刻を招き、悔しくなって、ひとに会う前なのにポロポロ泣いて、結果ママに当たるを繰り返していたので、大事なものは、いつものかばん以外に入れてはいけない制度をつくりました。PCとかメイク道具とか、このちっさいポシェットに入らないものを持ちたいときは、それだけを入れるかばんを別に用意しています。体にしばりつけることが1番大事。

2、アップルウォッチ
ランニングのためだけに購入したアップルウォッチを、目覚ましに変えました。モーニングコールはもうないと思ったほうがいいのと、鬱気味なのか、全くアラーム音が聞こえなくなった時期があったので、1番強いバイブレーションで手首から体を強制的に目覚めさせるスタイルに転換しました。

3、手帳
いままで頭のなか、もしくは応援部のグーカレで、1日の予定を組み立てるなど、本当にスケジュール管理できていなかった。応援部文化さまさまではあるんだけど、4年間、前日メールで生きていたといっても過言ではない。そういうわけで、手書きの5ヵ年手帳を購入しました。卓上手帳なので、寝る前に次の日の、今月の予定を管理することはもちろん、ひとこと日記もつけようと思います。どうしてもの場合をのぞいて、今後しばらくは日付が変わるまでに決定していた予定のみをこなすことにします。つまり、当日召喚やドタ参、終電逃すなどはもうしないように、気をつける!

4、マネーフォワード
家計簿をつけはじめました。当たり前ですが、支出を把握しないと、収入以上に使ってしまう危険性があるので、数字として目でみることが大事。物理的な自立の第1歩です。

とりあえず1年間は自立を目標に、そして生まれ変わって逞しくなってみんなに胸を張って顔を合わせたいと思います。とはいえギチギチにすると、生活に余白や偶然が生まれなくてうまみに欠けてしまうので、気分屋にまかせてがんばってみます。おすすめの生活デザインがあったら教えてください。

それと並行して、花嫁修行シーズン2(自炊生活のこと)、卒部式で袴着る+つぎ好きな人にいつ会えるのか分からないけど自分史上最高のカワイイをお届けしたいので、自主カムバ期間はいっています。

自分の生活をしっかり生きてはじめて、giveできる立場になれると思うので、そんな人間になりたい限りです。

そんなわけで、頑張るぞ〜〜のnoteでした。


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