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同じような物件ありますか?への回答。

お部屋探しをしていて、検討している、内見する物件で悩んでいる時に一度は思ったことがあると思います。

『同じような物件をいくつか合わせて見たい。』

どうせ内見するなら好みの物件をいくつか合わせて内見したい。
比較して検討したい。
と思うのは、そりゃそうですよね。

ただ、コンニチハ"てきな"考えだと、、、

そんな物件はないです!!

強く言い切りすぎましたね。
今回の記事では、

・なぜ無いのか?
・じゃあどうすればいいのか?

に関して解説していきます。

まず、

なぜ同じような物件が無いのか?

街を歩いているとめちゃめちゃ物件あるじゃねえか?
ネットにもいっぱい物件が出てるじゃねえか?

と感じると思います。
実際に物件は山ほどあります。
条件だけでお探ししている場合は合わせて内見することも可能です。

じゃあなぜコンニチハのお客様に関しては無いのか?

分かりやすく説明すると、

例えば、古着を買いに行ったときに。
古着屋さんで好みのスウェットを見つけたとします。

絶妙な色味、大きさ、丈感、ヨレ感、、、
まさに今の気分!求めてたやつだ!!

ってなったときに、
他の色も見てみたいからこの感じで他の色ありますか?
この箇所の柄だけ嫌いなので別の柄のありますか?
この雰囲気のまま、もう少し大きいのありますか?
ここのダメージが気になるので綺麗なのありますか?

って言います??
言ったとしてあります??
一点物との出会いも古着の良さだと思います。

物件もそれに近しいものがあります。
無限に物件はありますが、設計した人、建てた人が違えば物件は別物。年代によっても異なってきます。
所有者さん、管理会社さんの管理の仕方次第では原状回復のタイミングで壁紙や建具(ドアや窓)が変更になったり、、

いろんな偶然が重なってその状態の物件になっています。
一点物です。

例えば、
賃料が相場に比べて安い物件に出会えたのは、
たまたま今の所有者が遠方にいて、東京の相場感が分からず一旦、前と同じ募集賃料で出したのかも。そうなると、このレベルで同じ賃料の物件はでないですよね。

キッチンがタイルで可愛い色味の物件に出会えたのは、
原状回復時、『新しいキッチンにしましょう!』とリフォーム屋さんに言われたとき、メンテナンスにお金がかかるかもしれないし、新しいのが好きな日本人にとってはレトロ過ぎると思われて入居者が見つかりづらい。とか色々と懸念はあるけれど、昔パリを訪れたときに見たキッチンの可愛さが忘れられずにずっと残しているセンスいいオーナー様なのかも。

ルーフバルコニーが広い物件に出会えたのは、
日照権という法律があって、隣接するマンションの南側の日当たりを守るために物件の北側を段々(セットバック)にしていく必要があるから。

参照:LIFULL HOME'S

この画像で言うと右側が段々になってますよね?
削らずまっすぐに建物を建てると建物右側が日陰だらけになってしまうので、削っているわけです。そうすると必然的に右側の建物の南側の日当たりを守るのでルーフバルコニーは北向きになってしまうのです。
説明がややこしくなりましたが、北側にルーフバルコニーがあるのはめちゃめちゃあるあるなんです。北向きだから諦める。の判断はルーフバルコニー物件に出会える確率がかなり低くなります。

なんなら南向きのルーフバルコニーは贅沢そのもの。滅多に出ないです。
元々オーナー様の区画とか特別仕様なので見つけたら即申し込みした方が良いレベルです。


などなど。
お客様がグッと惹かれた物件には理由やストーリーがあります。
それと同じ物件を見つけるのはかなり難しい。。。

毎日世田谷区、目黒区、渋谷区だけで500件は新着物件が出ます。
それをディグってディグってなんとか選りすぐりを掲載・提案してます。

同じ物件を見つけるとなると、もう1回探すのはかなり困難。
エリア広げてもディグるのに膨大な時間がかかるので内見日時に間に合うかどうか、、、

基本的には新着を待つことになるので、待っている間に物件がなくなる。。

って感じです。

じゃあどうしたらいいんだよ!!

ってことですがそれは、、

良い営業担当に出会おう!

って毎回言ってますがそれに尽きます。

古着屋さんにしても、よく行くお店の定員さんは自分の好みも理解してくれてて、オススメする洋服をつい買っちゃいますよね。新入荷があったら早めに教えてくれたり。

自分の好みや条件を理解してくれてて、その一歩くらい先行く提案をしてくれると嬉しいものです。

不動産屋さんがするべき一歩先行く提案って、

同じ物件が無いなんて当たり前。
大きな買い物になるから比較検討したいのは当たり前。
失敗したくないのは当たり前。
お客様は納得して買い物がしたい。

それを踏まえた上で、
なぜ他の物件が無いのか経験論なのか論理的に説明するか。
比較できるようにすぐに出せる物件でいいから同じ条件で用意してみるとか。
全てを凌駕するナナメウエからの極上物件を見つけてくるか。

難しいことはなくて、
物件が無いのは当たり前なので、理由も添えて説明するとか、その上で何か解決策はないか?少しでもお客様のためになることはないか。

自分で考えて行動することが大切。

お客様と営業担当は常にコミュニケーションをとって物件探しをするのが良いと思ってます。

そのためにはまずは営業担当からの提案が必要。

『これ逃したら物件でないですよ』
『今日申し込まないと無くなりますよ』

これは嘘ではないし、実際にそうなんだけど。
そればっかり言うのはナンセンス。
そこは含んで提案しないと!!

ついつい営業魂が騒いで熱く書いてしまいましたが、

・物件は出会い、同じ物件はないと思った方が良い。
・なぜならばお客様が物件にときめいたのに理由があるように、そのときめく物件が存在しているのにも理由があるから。
・それを踏まえた上で営業担当の腕の見せ所。

です。ぜひ物件探しの時の参考にしてみてください。

余談ですが、
私、佐藤は昨年12月に入籍しました。
まさにこの世に同じ人などいない素敵な方。
他の誰か同じような人と比較するなんて考えたこともございません。
物件も同じように出会いを大切にしてもらいたい。

そりゃ喧嘩することもありますが、楽しい時間の方が多いです。
物件も気になる点を挙げたらキリがないかもしれませんが、住めば都。
と言うくらい住んでみたら楽しいこと間違いなしです。

新婚ホヤホヤ、早く帰りたいのに21時半ですよ今は!
でも、そこまでして少しでも良い部屋に出会ってほしい、出会ったらならば住んで欲しいと思ってこの記事を書いてます。

ぜひ参考に!!!

佐藤


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