📷K-POPカメラ大全

2023年3月1日 11:01

こんにちは、kyaと申します。ただのK-POP撮りオタです。
同じ機材を使っているのにマスタークオリティに一歩届かない…なんとなく写真を見ると日本人マスターってわかっちゃう…そんないまひとつ感から抜け出してみんながマスター級の写真や動画を量産できるようになったら色んなグループに興味を持つ入り口が増えて界隈が潤うだろうなと思ったのがきっかけで、いろいろ検証してはシェアしています。私自身もまだまだ勉強中といったところです。

今回は写真編。K-POPでよく使われる機種や、カメラの設定方法についてまとめてみました。
私はR5を使っていますが、R6やR6M2、5D4や6D2あたりにも応用できる内容だと思います。

機材紹介

・一眼レフ

5D Mark Ⅳ（오막사、오막포、막사、막포）

2016年9月の発売以降、K-POP界隈で全力で支えてきた超王道カメラ。最強すぎてもう一生5D4しか勝たんのかなと思ってたら最近になって瞳AF搭載のミラーレスに追いやられ中。それもそのはず、激しい動きの多いK-POPアイドルを撮るには瞳AFがあった方が心強いので…あとは単純にもう6年前のカメラなので、発売日が新しいカメラには敵わないところも出てくるよなと。

1D X Mark Ⅱ（왕덱투、덱투）

5D4を越えたいなら、の1DX2。本国現場に行くとデリチクガチ勢っぽい男性は結構使ってた。一度使ってみるともちろん良さは実感できるけどコスパが悪いしボディも大きくずっしり来るので現実的じゃない。久しぶりに見たら1DX3が出てるとはいえ信じられないぐらい安くなってた…けどそれでも買う必要性特になしかな…

6D Mark Ⅱ（육막투）

こちらは撮りオタしたいけど金銭的に5D4はキツいという方によくおすすめされるコスパ機種。5D3よりは新しいので、スペックはもちろん上回ってるしWi-Fi転送やタッチパネルなど5D4風な機能は揃ってる。ただし本国で使ってる人を見かけたことがない。日本人撮りオタに多い印象。（もちろん悪い機種ではないよ！）

5D Mark Ⅲ（오막삼、막삼）

こちらは5D4発売以前王道だった機種。6D2とよく比較されるが結局のところ好みだと思う。有名なマスター達が使ってた機種なので信頼と実績があるし…という願掛けレベルの理由で個人的には5D3派。でも普通に考えたら比較的新しい6D2を買うべき。どんな感じか知りたければ、TwitterでE○Oなどの古株大手マスターを探して「from:○○○(@なしID) until:2016-9-7」で遡っていけば高確率で5D3。

・一眼レフ用レンズ

EF70-200mm F2.8L IS II USM（새아빠）

Ⅰ型が아빠、Ⅱ型が새아빠、そしてⅢ型は새새아빠。Ⅲはスペック的にほとんど成長が見られなかったため、いまだにⅡを使ってる人が多い。距離が近い現場や暗い現場におすすめ。主に空港で使われることが多い。レンズにおいて、Fの後につく数字が小さい=暗い現場に強いことは大きな魅力になるので（のちに詳しく説明する）、距離が近いの確定であれば積極的に使っていきたいレンズ。しかし距離というのも席が先着だったり、抽選だったり、会場の規模が未知だったり、現場に行ってみないとわからないことが多いので、次のレンズの方が汎用性は高い。

EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM（백사투）

こちらもⅠ型（백사）は存在しているが、Ⅱ型が主流。前述した通り、距離がどうなるかわからない場合本当は2本とも持って行きたいが荷物になるのでこれ1本で勝負する。距離が遠いの確定の場合もこれ。Fの後につく数字が大きい=暗さに弱いのは覚悟で。

・ミラーレス

R6（알육）

R6 Mark Ⅱ（알육막투）

R5（알오）

ミラーレスはまだ王道が定まってないだけに機種選びが難しいのでまとめて紹介。元々はR5vsR6で究極の選択だったところに新しくR6M2が登場したという順番で考えてもらえばわかりやすい。

R5→高画素（クロップしても高い精細さをキープできる）が特徴。また、8Kデータを元にした4K撮影が可能なので、動画に関しては今のところ最強。
K-POP界隈では写真も動画も撮ってそのままではなくクロップ前提になるので、高画素の方がクロップに耐えれる=R5が優勢かな？となるんだけど、基本的にK-POP写真はスマホで見るのが主目的なのでそこまで高画素にこだわる必要もない、と考えることもできる。ポスターや駅広告、ビジョン広告など大幅に引き伸ばす場合はもちろん有利だけど。

R6→高感度（暗くてもノイズが発生しにくい）が特徴。動画に関しては5.1Kデータを元にした4K撮影が可能。
K-POP界隈ではペンサ会場や空港など暗い現場で無理やりISOを上げて明るく映したいことが結構あるので、高感度のR6を選ぶ層も厚い。

R6M2→見事なまでのR6進化版。高感度はそのままに、ネックだった画素数が2010万→2420万に。また、動画は6Kデータを元にした4K撮影に。さらに瞳AFも強化。
個人的には今買うならR6M2が一番コスパや性能のバランスがよく、K-POP撮りオタにぴったりだと思う。でも、2022年12月に発売したばかりなので「本国で王道！」「大手マスターが使ってる！」の安心感はまだ薄く、そこはちょっと冒険になるかな？

・ミラーレス用レンズ

RF70-200mm F2.8 L IS USM（알아빠）

RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM（알백오백）

100-400だったのが100-500になってるけど使い分けについては一眼レフ用レンズと同じなのでここはまとめて紹介。追ってるアイドルがどの規模かにもよるけどやっぱり100-500の方が汎用性高いかな。

設定方法

カメラ側の設定

・INFO>Qボタンから行う設定

難しそうに見えますがやっぱりMモードが一番。いじる必要がある部分だけ着目してみていきましょう。

シャッタースピード（SS）
・数字が小さい→ブレる+明るい
・数字が大きい→ブレない+暗い
まず大前提として、「K-POP現場は暗いけど、なんとか明るく映したい」。
なのでできれば数字が小さい方を取りたいけど、〜320で耐えれるのは被写体がじっとしてる時のみ。ダンス時は400〜ほしい。
だけど、MC時だからこう、ダンス時だからこう、だけではなくて明るさも考慮することが大事。その場その場で画面を見て暗くなりすぎてないか確認しながら数値を決めていく。

F値
・数字が小さい→背景がボケる+明るい
・数字が大きい→背景がくっきり映る+暗い
ここは問答無用で最も小さい数字に設定。
最も小さい数字が何になるか？というのはレンズの名前が示している。例えばRF100-500mmレンズはF4.5-7.1。レンズをしまっている状態（100mm）では最小4.5だけど、伸ばせば伸ばすほど数値は上がっていき目一杯伸ばした時（500mm）は最小7.1という意味。
RF70-200mmはF2.8固定だけど、F値に幅があるレンズの場合は伸ばし具合も関わってくるので注意。

ISO
・数字が小さい→キメ細かい+暗い
・数字が大きい→キメが粗い+明るい
じゃあ数字を大きくすればするほどいいのでは？と思うかもしれないけど、ISOに関しては上げすぎた時のノイズが命取り。上限だけ設定してオートにしておくと楽ちん。数値は最大でも12800、高感度強いと言われてない機種や明るい現場であれば6400あたりに抑えたい。

ピクチャースタイル
後からPhotoshopでなんとでもできるからここはお好みだけど、若干シャープさを足しておくとプレビューの写りも変わってくるのでディティール重視にしている。

ホワイトバランス
・5000K→真ん中
・数字を小さく→青く
・数字を大きく→黄色く
これまたPhotoshopでなんとでもできるけど、プロの人はその場その場で色温度いじってるし…と思い私も練習中。プレビューの色味もキマるのでおすすめ！

AF方式
ここはパキパキ写真（髪の毛が1本1本しっかりとつぶれず映っている写真）を撮る上でかなり重要なので、しっかり説明していくぞ！
普通はシャッターボタンを半押しするとピントが合い→全押しすると写真が撮れるが、連写でバシャバシャ撮っていきたいので半押ししている暇はない。なので、親指でAF-ONボタン、人差し指でシャッターボタン。これでピントを合わせながら撮影することが可能になる。
ダンス時など基本的には常に親指を押しっぱなし。被写体が座っているなど位置が固定されている場合は一回ピント合わせて親指離しちゃってもOK。

・顔+追尾優先AF
選ばれし機種にだけついている、顔を自動で認知してピントを合わせてくれる夢の機能…かと思いきや、何人かが画角に入ってきたときの「迷い」がちょっと厄介。
一応、＊ボタンを押した後マルチコントローラー（メロンパンみたいなボタン）で選んでこの人追ってね！と記憶させることはできるが、激しくフォーメーションが交差するダンスシーンではそんなことをしている暇はないし、したところですぐ記憶状態が解けちゃう…
でも、大体は真ん中に捉えてる人を優先してくれるようになってるので初心者の方にはおすすめ！

（以下テレビの画面撮りで再現します）周りに何十人いたとしても位置が固定さえされていれば人物記憶も効き続けるしアリかな。

・1点AF/領域拡大AF（1点＋4点）
1点AFは、合った時はビッタリ決まるしダメな時は全然ダメ。賭けなので、不安な人は領域拡大AFに置き換えてね。
ほとんどの撮影時は、四角の位置を真ん中より上の方に設定しておく。理由はそこがちょうど顔のくる位置になるから。
あとはハンドマイクを持ってる場合、スタンドマイクが顔の前にある場合、キャップを深く被っている場合、顔の前でポーズをしている場合など顔を遮られるケースが多いが、それを避けてちゃんと四角が顔にあたるように撮る。
ペンサにてサインをもらうシーンの動画を撮りたい場合は、カメラを三脚に固定して、推しの顔がきた位置に四角を合わせる。そうすればじゃんじゃん回ってくファンの後ろ姿にピントが奪われず、ずっと推しにだけピントが合った動画になる。

近すぎず遠すぎず、頭の上に余白〜太ももくらいが理想の画角なので、顔がくる位置は真ん中より結構上になる。

・ゾーンAF
仲良しわちゃわちゃ写真を撮りたい時はこれ！わちゃわちゃの予感がしたらすぐにゾーンAFに切り替えよう。
ラージゾーンも種類があるけど、だんご3兄弟みたいに縦に並んでるならラージゾーンAF（縦）を。肩組んだり抱き合ったり、大抵のわちゃわちゃはラージゾーンAF（横）。これももちろん顔がくる位置に合わせて調節。

この場合さっきの1点AFのままにしてたら2人をすり抜けて後ろの壁にピントが合ってしまう。

AF動作
ONE SHOTとSERVOがありますが、ONE SHOTは建物や物撮りなど動かないものを撮る場合。K-POP現場では基本的にいつでもSERVOにしておきましょう。

ドライブモード
高速連続撮影+か高速連続撮影。今はミラレに乗り換えたばかりのためミーハー心で高速連続撮影+にしているが、バッテリーの消耗具合などみてコスパ悪いなと思ったら高速連続撮影に戻すつもり。

記録画質
・JPEG→撮って出しがしやすい。容量も軽い。
・RAW→一粒一粒に詰まってる情報量がパない。暗い現場や照明が死んでる現場の写真でも補正で蘇れる。
お好みです。私は補正に力を入れたいなと思ってるのでRawオンリー。変な照明の現場も多いしね。

・MENUから行う設定

MENU>カメラ>6>シャッター方式。スポーツ撮影に向いているとされているメカシャッターに設定。

MENU>カメラ>7>撮影画像の確認。撮禁現場だとなるべく画面を光らせたくない+バッテリー温存のために切にしてある。

MENU>カメラ>7>撮影情報表示設定>モニター情報表示カスタマイズ。ヒストグラムや水準器などはいらないのでなるべくシンプルに。

MENU>カメラ>7>撮影情報表示設定>ファインダー情報表示カスタマイズ。こちらも同様にシンプルに。

MENU>レンチ>3。モニターの明るさ、モニターの色調はプレビューを撮る時に関わってくるので環境に応じて調節しよう。

レンズ側の設定

そもそもこの設定を知らない方も意外といます。知っててもバッグの中でズレちゃってたり。めちゃくちゃ大事なので必ず確実に設定しましょう。

①ピントを拾う距離を制限する
FULL→映り込むもの全てにピントを合わせようとします。被写体が3m以内にいる時はFULLにしましょう。画角内に特に障害物がないならずっとFULLでOK。
3m-∞→自分から3m以内にいる障害物（前の人の頭、ペンラ、柵など）はスルーしてくれます。被写体が3m以上離れてる時かつ障害物にピントが奪われちゃう時におすすめ。
※障害物の写り込みをスルーするには、前述したカメラ側のAFフレーム設定も肝心です。

②AF（オートフォーカス）にする

③スタビライザー（手ぶれ補正）をONにする

④スタビライザーモードを選ぶ
1→静止している被写体
2→流し撮り
3→不規則な動きをする被写体

まとめ

ミラーレスの流れがきてるのは間違いないですが、現時点では「好みによる」なので早く5D4並みの王道が定まってほしいなぁと思ってます。
あと設定に関しては、「ライブにおすすめの設定ありますか？」「空港は？」「ペンサ会場は？」とよく聞かれますが、その日のその曲のその瞬間の照明、日が当たる場所なら太陽の照り翳り、被写体が元々持っている肌の色など色んな要素がかけ合わさって決まるので、一概には言えないのです…
他グルの出番があるなど練習タイムがあればその時に調整するか、時間ない！自信ない！ならオートで撮って、上手く撮れた写真の詳細を開いて色んな値がどんな風に自動調節されてたのかを見て、逆算的に学ぶこともできます。
これからもちょこちょこブログを書いていこうと思ってるのでその時はまたTwitterにてお知らせします。あと、質問や間違っている箇所等あればいつでもマシュマロへどうぞ。
この記事が誰かのお役に立てますように。

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