恋愛って

恋愛ってなんだろうか。最近見た芝居で、恋愛がテーマになりがちだったからこんなことを思うのだろうか。

なんでみんなこんなものに心動かされるんだろう。よく、わからない。

人を好きになる、ということはなんとなくわかる。友達としてではない、特別な何かがあるんだろうなって知ってる。
でも、隣にいたいはよく分からない。パートナーが欲しい気持ちはあるんだけど、パートナーにも別に隣にいて欲しいわけじゃない。ただ、お互いが大切だって認め合う存在が欲しい。別に私の知らない人と恋愛してたって構わない。ただ、自分の人生の岐路だなって場面で思い出す相手が欲しい。お互いにそうでありたい。相手が隣にいて欲しいならいるけど、私自身はどちらでもいい。

特別な何かってなんだろう。なんか特別であることはわかるけど、実際思ったことがない。確かに特別仲のいい友人はいるけど、それは特別一緒に過ごした時間も多いし、いろんな経験を一緒にしてきた。特別仲がいいことは当たり前だと思う。
でも、みんな恋人にするのはそういう人ばかりじゃない。ドラマや映画では一目惚れがまかり通って、現実でだって大して知りもしない相手と3回くらいデートしたら告白するらしい。
よく、わからない。なんでみんなそんな簡単に人を好きになるのか。友達になるのだってもっと時間がかかるだろ。別に恋人の方が友達より上だって言ってるわけじゃないけど、一般的に恋人は1人で友達は何人いてもいいんだから、恋人の方が慎重になって然るべきでは?と思うのに、やれ合コンだ、友人の紹介だとかで何回か会って恋人になる。不思議な仕組みだ。


ウェスターマーク効果というものがあるらしい。詳しくはないが、要は同じ環境で育った人たちは性的関係になりにくいということだという。
ますますよく分からない。一般に、仲がいいから性的関係になるのではないことはなんとなく知っている。けど、一緒に過ごした時間が長ければ長いほど情は湧くし、情が湧いたら、性的関係にもなりがちなのではと思うのだが、現実はそうではないということだ。

みんな何をもって恋愛関係や性的関係になる人を決めているのか全くもって理解できない。そして物語のクライマックスにその関係が成就したり破局するのがドラマチックなのもよく分からない。
いつも、興醒める。ああ、あなたにとってはそれが幸せの形なんですねって。私にとっては、そんなことで幸せが決まらないので全く共感できませんって。
そうして、興醒めした自分に虚しくなる。
本当は、みんなと同じように恋して、泣いて笑いたい。普通にそれができないことが虚しい。
これが病気じゃないことが不思議だ。自分から病気になりたいわけじゃないけど、この社会で生き抜くのにどう考えても不都合なことなんだから、なんらかの治療方法があってくれと思ってしまう。
普通に恋ができるようになる薬があったら、私は迷わず飲むと思う。だって、恋ってきっと楽しい。恋ってきっと苦しい、けど恋ってきっと幸せだ。
もちろん、私にはそうじゃない幸せがあるけど、そういう幸せもあったらいいなぁって思うのだ。

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