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10分でざっくりわかる「カジュアル面談」の基礎

BeGlobalのコン(@konkeisuke)です。

かなり一般化してきた「カジュアル面談」について、基本の基本を当社メンバーが言語化してくれたので、記事にして公開してみます。

1.カジュアル面談とは?

面接との違い
・面接
 候補者の人柄や適性、能力を判断し、採用するか否かを決定する
・カジュアル面談
 候補者と企業側の間でお互いの紹介をし、双方向にフィット感を確認する

カジュアル面談ってそもそもどうやって始まったの?

・過去:人材紹介や求人広告での採用が主流でした。
 ↓
・時代の変化:売り手市場により欲しい人材が採用できない。
 ↓
・現在:応募ハードルを下げたビジネスSNSやダイレクトリクルーティング媒体の普及で、双方向に話をしてから応募・選考をしたい。
 ↓
・カジュアル面談が普及していった。

カジュアル面談ってどういうものなの?

・企業側の目的:応募してもらうようにする/優秀層の確保
・候補者の目的:選択肢を増やしてみたい/将来的な転職先を検討

2.企業と候補者から見たカジュアル面談

・企業側の本音                           
 良い方かどうか見極めて、選考に進んでほしい

・候補側の本音 
 まずは、話を聞いて応募するかどうかを決めたい
    
 →双方向の情報交換の場となっている

3.カジュアル面談の位置付けは企業によって違う

・ケースA:潜在層にアプローチ 
将来の採用のためにも、優秀な方々と繋がっておきたいので、面談をする
・ケースB:潜在層〜顕在層にアプローチ
優秀な方々と面談し、繋がりを作り、その人からの紹介も期待しつつ、転職も視野に入れている人とも面談をする
・ケースC:顕在層にアプローチ
転職活動している人だけにアプローチする

4.カジュアル面談の構造とそれぞれのやり方

カジュアル面談の構造を分解してみました。
下記は、1事例です。

・アイスブレイク:会話をはずませる
 今の気分を、今日あった出来事に乗せて伝えるなど
・自己開示:心理的安全性を候補者に与える
 まずは、面談担当の自己紹介からスタート
・ヒアリング:過去、現在、未来の軸で候補者の仕事の考え方を聞く
 過去の出来事中心に、聞いていく。特に、乗り越えたことや困難時の対応を共感しながら聞く。
・会社説明:自社のことを知ってもらう
 良いところだけではなく、今の課題感まで伝えるのが良い。背伸びをしない。
・質疑応答:候補者の聞きたいことに答える
 その人の趣味趣向を知る。
・アトラクト:興味関心を与える
 会社の課題感をヒアリングした内容と質疑をもとに、あなたなら○○を解決できるのでは?と期待値を調整。
・ご案内:選考を案内する
 興味があれば、選考に進まれますか?と案内する

5.カジュアル面談のやり方

・30分バージョンの事例

 アイスブレイク(2分)
 自己開示(1分)
 ヒアリング(13分)
 会社説明(5分)
 質疑応答(2分) 
 アトラクト(5分)
 ご案内(1分)
 アンケート(1分)


・60分バージョンの事例

 アイスブレイク(2分)
 自己開示(1分)
 ヒアリング(30分)
 会社説明(15分)
 質疑応答(5分)
 アトラクト(5分)
 ご案内(1分)
 アンケート(1分)

 5-1.オンラインでのカジュアル面談


<事前準備>
①採用ピッチ資料を確認。(採用ピッチ資料のデザイン性は印象に関わる)
②候補者の応募情報を確認し、自身のプロフィールシートと共通点を探す。
③ネットワーク環境の確認。ネット速度は重要。

※ネット速度は、Google検索窓で「スピードテスト」と検索すると測定できます。最低限の必要なスピード:ダウンロード(下り)20Mbps以上/アップロード(上り)10Mbps程度

<オンライン面談時のチェックポイント>
①対面よりもハキハキ丁寧に話す
 表情の機微を感じにくいので、対面よりしっかりと喋ること。
②少しオーバーな感じのほうが相手伝わる。
③画面ではなくカメラを見る
 電話をしているの感覚くらいでのぞみ、カメラを見ておく。
④静かな個室や環境音が入らない環境で
⑤照明は適切か(照明が暗すぎて幽霊みたいに映ってしまうこともあるので要注意。)
⑥カメラ越しに映る背景(在宅の場合、生活感がでないように)
⑦画面の明るさをZoom,Google meetで明るめに設定しておく。(印象が180度変わります。)
⑧PCの角度は90度にし、カメラ位置と目線を同じ高さにする。
<オンライン面談後>
①お礼のご連絡を送る
②上長やチームメンバーに共有
③選考の案内を送る


 5-2.オフラインでのカジュアル面談

<事前準備>
①採用ピッチ資料を確認。(採用ピッチ資料のデザイン性は印象に関わる)
②候補者の応募情報を確認し、自身のプロフィールシートと共通点を探す。
③面談場所までの導線が、分かりにくくないか確認。
<オフライン面談時>
①候補者にとって良い環境を選択。
②清潔感のある身だしなみで。
<オフライン面談後>
①お礼のご連絡を送る
②上長やチームメンバーに共有
③選考の案内を送る

6.カジュアル面談のよくある失敗

・カジュアル面談なのに志望動機を聞く
・後日、合否判定を送った
・その場で、今回の面接は...、今回は合格...と言ってしまう
・面談前に、履歴書と職務経歴書を送ってほしいとお願いした
・ラフに接し過ぎる

→候補者から見ると、まずは話を聞きにいきたいと思っていたけれども、面接だったということがあります。

7.カジュアル面談を活用するためのサイト

・Wantedly
 カジュアル面談の生みの親!
・Youtrust
 リファラル採用に最適なビジネスSNS
・Meety
 もっと気軽にカジュアル面談を
・バーチャルランチクラブ
 仕事はゆるいつながりから生まれる15分からの面談

8.カジュアル面談の運用のコツ3選

・自社にとってのカジュアル面談の位置付けと役割をチーム内で言語化
・カジュアル面談担当を決め、選考設計上、重要なポジションであることの
 意識付け
・カジュアル面談系のサイトに登録し、絶えずつながりを作り続ける

まとめ

簡単にカジュアル面談の基礎についてまとめてみました!
最後にポイントのおさらいです!

①面接とは違い評価ではなく、双方向の情報交換が目的。
②候補者はまずは、話を聞いて応募するか決めたい。
③オンラインとオフラインで注意するべき点が違う。
④カジュアル面談で志望動機を聞くのはNG。
⑤カジュアル面談系のサイトに、幅広く登録しておく。

以上です!なにかの参考になれば幸いです!

〜最後に自己紹介〜

最後に自己紹介を!月額制の採用代行”まるごと人事”を運営している、マルゴト株式会社 代表取締役の今 啓亮(@konkeisuke)と申します。

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