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修学旅行のお見送り

中三の娘が今日から修学旅行に出発した。


新学期早々

2、3年ほど前、コロナ禍真っ最中の年までは修学旅行が夏~秋ごろにスケジュールされていたのだが、度重なる緊急事態宣言で修学旅行が延期もしくは行先変更、最悪中止になることがあった。
なので昨年度から修学旅行は新学期始まってすぐに出発することになったようだ。
なんとなく慌ただしさを感じるが、前年度末からじっくり計画できることは良い点なのかもしれない。
行先は京都・奈良。桜は終わりかけかもしれないが、北海道で咲くのは5月ごろなので一足先にうららかな気候を味わうことができる。
中学三年生の始まりを旅行からスタートするのは、同級生との絆も深まり、年度の後半に待っている受験に明け暮れる日々を思えば、悪くないスケジュールだと思う。

出発の朝

行きも帰りも飛行機である。
朝7時までに空港集合とのこと。でも、7時集合ということは遅くとも6時50分には到着したい、、。ということで早めに到着するためには我が家を6時15分くらいまでには出なくてはならなくて、そのためには朝5時に起きるのが妥当である。

私は朝が弱い。

でも可愛い娘のために頑張って起きた。眠いから眉毛しかかかなった。
帰ってからきっと寝てしまうから、いっそのこと寝間着のまま行きたいくらいだがそうもいかないので着替えた。しかし朝の気温が3度だったため何を着るか少し迷い、眠くてもストレスにならないゆったりしたグレージュ色のパーカーとグレーっぽいワイドパンツにして中に白いTシャツを着た。ワントーンコーデっぽくなって結構いいんじゃないかと鏡をみたら、そこにはねずみ男がいた。上からトレンチコートを着てごまかすこととした。

朝ごはんは昨晩の残りのカレーライスだ。娘にササっと食べさせるために昨日のメニューをカレーにしたのだ。
ちなみに私は朝が弱すぎるので朝食は食べない。
娘は前髪のまっすぐさを気にするお年頃になっており、準備のペースが遅い。私は眠さもあって気持ちが急いており、少しイライラした。
そんな時にめざましテレビの占いで「ごめんなさい!12位のいて座さん!今日は思い通りにいかないことが多くてイライラしちゃいそう!」とタイムリーに流れてきた。
私は良い結果の占いしか信じない。


空港に到着

なんだかんだで余裕をもって空港に到着した。2F出発ロビーに一人で行けるかと娘に声をかけると自信なさげに「う~ん・・・」とのこと。
まあ空港大きいしね・・・。ということで集合場所まで付き添うことになった。寝間着のまま来なくて本当に良かった。
集合場所が見えてくると、娘は安心したのか「ありがとう、じゃっ、ここで!」と颯爽と走り去っていった。
親がぴったりくっついてるのも恥ずかしいんだろうと思い、合流するまで遠くから見守ることにした。

無事に集合したし、すぐに帰宅しても問題なかったのだが
なんとなく中学生の群れをしばらく見ていた(遠巻きに)。

すごく楽しそうだな。
ワクワクでもうどうしようもない!って感じなんだろうな。
ふざけあう男子たち、仲良しと固まって記念撮影する女子たち。

自分も少年少女のころ、楽しみで明日が待ちきれない!という日があったように思う。
今現在、仮に自分もこの旅行に出発するとして、、どんな気持ちになるだろうか。
きっと「だるい」だろうな。

年を取ると経験が増え、冷静な判断力を身に着けることができるけど、新鮮な感情がどんどんと鈍くなっていてなんだか切ない。
毎日の雑事に思念を奪われて、自由な想像力のために使うメモリが不足しているという状態だ。

眩しい中学生の群れを前に、自分の枯れた感情と向き合うことになった。
それはさておき、みんなみんな、楽しい思い出が作れますように。
無事に帰ってきておくれ。

おわり。


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