FP1級独学合格マニュアル①

 2021年初頭、妻が資格試験勉強で毎週土日に図書館で勉強していることに感化されて、私も何か具体的な目標に向けて勉強したいなと思っていました。
 ただし、集中力が続かないから勉強期間は半年300時間くらいで何とかしたい。お誂え向きな資格試験は宅検か…?行政書士か?…はたまた…そうだFP1級だ!


FP2級ホルダーはどこにでもいるけど、FP1級ってかっこよくね?

 恥ずかしくも勉強の動機は小見出しのとおりでした。
 世の自称ファイナンシャルプランナー様は人様の家計に文句を付けながら保険を売りつけてきやがる。黙れや、俺はFP1級だぞ。そういうお前は何級なんだ?
 をやりたくて受検を決意したまであります。半分冗談です。
 ちなみにFP2級はお金の勉強したいなと思った社会人2年目くらいに取得をしました。勉強自体は面白かったものの、合格後も株の値動きにいちいち癇癪を起こしていたので、「俺がFPとして働くことは今後無いだろうな…」などと思ったものでした。

FP1級の受検資格について

 下記①〜③のいずれかを満たす者は受検資格を有します。多くの場合、①のルートが多いのではないでしょうか。

① 2級技能検定合格者で、FP業務に関し1年以上の実務経験(合格・修了の前後を問わない)を有する者
 ⇒実務経験年数と2級合格証書の合格番号を受検申請書に記入する。

② FP業務に関し5年以上の実務経験を有する者
 ⇒実務経験年数を受検申請書に記入する。

③ 厚生労働省認定記金融渉外技能審査2級の合格者で、1年以上の実務経験(合格・修了の前後を問わない)を有する者
 ⇒合格した等級・コース名と受検した年月を受検申請書に記入する。

 ちなみに①の「FP業務に関し1年以上の実務経験を有する者」について、「私は公務員でこういう業務に従事していましたが、これは実務経験に該当しますか」と一般社団法人金融財政事情研究会に真正面から電話で問い合わせたら「該当します。」とあっさり回答していただきました。
 どのような者を指すのか敢えてファジーにしておいて受験者数を増やすことが目的なのでしょうか。違っていたらすみません。

120点で合格、目標点数は?

基礎編(100点満点)括弧内は配点
ライフ・リスク(30)
金融資産運用(18)
タックスプランニング(18)
不動産(16)
相続・事業承継(18)
上記から52点をもぎ取ることを目標とします。

応用編(100点満点)括弧内は配点
ライフ・リスク(20)
金融資産運用(20)
タックスプランニング(20)
不動産(20)
相続・事業承継(20)
上記から72点をもぎ取ることを目標とします。

合計で目標124点。
120点以上が合格なので少し余裕を持たせています。
誰得ザウルス合格時リザルトは、基礎編58点、応用85点の143点でした。

勉強計画〜いかに目標点数を獲得するか〜

 どのくらいの時間を投下すべきか、また、1日どのくらいの勉強量を確保しなければ合格できないかはその人の能力や状況において区々であることから一概には言えません。
 …と正論言われると困るのが人の性というもの、メルクマールを示したいと思います。
・1科目で基礎編2週間、応用編1週間
・但しライフ・リスクは学習量が多いので上記の1.5倍の日数をかける
・すなわち全体では、16.5週間(バッファ設けて4〜5ヶ月程度)
・これをとっつきやすい科目から順に縦にこなしていく。
 私の場合は金融、タックス、相続、不動産、ライフ・リスクの順にやりました。すなわち、金融基礎→金融応用→タックス基礎→タックス応用→相続基礎→相続応用→不動産基礎→不動産応用→ライフ・リスク基礎→ライフ・リスク応用という感じです。
 また、横の勉強として、本試験1週間前にTACのあてるの応用を第三予想までやりました(TACあてるの基礎編予想は個人的に費用対効果が薄いと感じました。過去問道場ブン回した方が直前に得点が伸びます。)。

必要な装備品リスト(テキスト、問題集、過去問道場のみ)

テキストの基本方針
 理解後追いで迷っても立ち止まらないこと。
 過去問出題論点・結論中心の学習が短期合格においては必要、したがってインプットはそこそこに(過去問で出題された論点を読み込む程度で良い。)

具体的にどのテキストを使用すればいいか
 下記を本屋で立ち読みしてみて、自分にとってしっくりくる説明をしているものを選ぶとよいかと思います。

・合格ターゲット(きんざい)←ザウルスはこれを使用
・1級FP技能士合格テキスト(ファイナンシャル・プランニング技能検定研究会)
・合格テキスト(TAC FP講座)

 と言っても、基本的に過去問の肢を日本語として精緻にしたものを羅列したに留まるものが多いため、当時はこれがいい!というものはありませんでした。それもあってか、アウトプット重視の勉強に早期の段階でシフトできたというメリットがあったのかもしれません。
 私はきんざいの合格ターゲットを科目ごとにカッターで裁断して可愛いマスキングテープを貼付して通勤電車で読む怪しいオッサンと化しておりました。オッサン各位はこのムーブは不審なためオススメしません(ちなみに、勉強初期〜中盤の話であり、直前期の電車内ではひたすら過去問道場をブン回すべし。)。

問題集の基本方針
 
誤答の選択肢についてきちんと解説されているものが良いと思います。あとは、掲載されている問題量でしょうか。以下からご自身にとってしっくりくるものを選ぶと良いと思います。
・精選問題解説集(きんざい)←ザウルスはこれを使用
・1級FP技能士対策問題集(ファイナンシャル・プランニング技能検定研究会)
・合格トレーニング(TAC FP講座)

過去問道場
 約10年分の過去問が掲載されています。基礎編はこれだけアウトプットで充分に合格点に到達するかと思います。スキマ時間のみならず机上の勉強においてもこれをよく利用していました。
 なお、現在FP1級過去問道場は有料会員にならないと問題の解説が見れないそうですのでご注意下さい。



続きは FP1級独学合格マニュアル②にて!

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