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早く帰るためには効率化より嫌われる勇気

仕事も慣れて、効率化も図り、お客さんと関係も上々。
常に効率化や生産性の向上を図ってきて、仕事のスピードも上がっているのになぜ早く帰れないのか?という課題に向き合った時、一つの結論が浮かびました。

「嫌われる勇気が足りていない。」

メンタルが弱いために帰れていないのではないかと考えたのです。
しかし、元々メンタルがそれほど強くない筆者は考えました。
嫌われる勇気を持つに値する思考が大切なのではないかと。

おそらくこの記事を読んでくださった方は私と同じ思いを少なからず感じていることと思います。
そこで、早く帰るための心持ちを紹介できたらと思います

勇気を持つための決意と思考

勇気を持つためには、「帰るぞ」という熱い決意と、冷静な思考が必要になります。

熱い決意

まずは早く帰ると自分にとって何が良いのかを考えてみましょう。

家族と一緒にご飯を食べる、
読みたかった本を読む、
キャリアアップのために勉強をする等々、

時間があったら、やりたいことが必ずあるはずです。
休日を充実したものにしたければ、平日の間に掃除や洗濯を済ませておくということも良い時間の使い方かもしれません。
明日の仕事に向けて、英気を養うことも良いと思います。
熱い決意は短期的な目線で思考した時に湧いてきやすいのではないかと個人的には考えています。

冷静な思考


次に冷静に思考することですが、これは決意とは違い、長期的目線に立ち、今の生活の延長線上を走ってたどり着ける場所をイメージすることで冷静になれます。
私の考えたことは概ね以下の通りです。

残業して会社の業績が上がるのか?
自分の市場価値が上がる仕事ができているか?
残業することによって、自分が会社にもたらせるものは何か?
会社の成長に自分の人生を賭けられるか?

そもそもうまくいっている会社では上記のような質問は浮かんでこないはずです。
やるべきアクションは会社に残って、周りの機嫌を伺うことではないはずです。
将来の自分を守るために少しでも条件の良い職場に移れる準備をしておくことではないでしょうか?

実際に変化の早い現代において、同じ仕事であり続けることは難しくなってきています。
今の会社も残業やマンパワーのみで会社の業績を叩き出しているスタイルだとしたら、その前途は多難なものになるでしょう。
そういった会社では、若い人材が入ってこないので、新陳代謝が起きず、自然淘汰されていく流れになっていきます。
既にその流れは現在進行形になっているような感覚を感じている方もいらっしゃるでしょう。

残業しないと気まずいような雰囲気のある会社に未来はないので、転職を前提に考えて置くことは肝要です。
転職するためには、時間と精神の余裕が絶対に必要です。
時間と精神の余裕を保つためには、雰囲気で残業なんかしてる場合ではありません。

よって、早く帰ることは決して悪いことではありません。

それでも職場の目が気になる方へ

そんなことはわかっているが、職場の目が気になって仕方ないんだよという方もいらっしゃることと思います。
私もかなり気にしてた時期があったので、その気持ちはわかります。
そういう時は、残業を是としている人の立場に立って物事を考えてみましょう。

あなたが定時に退社したとして、職場の人に与える損害は何か?
あなたが早く帰ることに対して、職場の人はどう思うか?
職場の人が感じた感情によって、あなたは損害を被るか?
上司があなたが定時に退社することを注意するとして、あなたは何と言われるか?
その注意はあなたの将来をより良いものにするか?

定時があって、時間通りに退社することは就業規則に記載されています。
就業規則は従業員がいつでも見られる場所に設置しなければなりません。

残業を賞賛する社内カルチャーにある前提はサービス残業です。
残業しろというのは相手にとってはかなり言葉を選んで対応しなければなりません。
下手なこと言えば、記録に残る昨今です。
いつでも録音ができるように、スマホのホーム画面にはボイスメモを備えておきましょう。
よって、あなたが定時に帰ることについてはあなたに分があります。
そして、そんな会社から一刻も早く脱出できるようにあなた自身の労働力という商品を育てて、より良い会社に動くということがあなたにとっても社会にとっても有益なのです。
理不尽な残業ありきの会社ははっきり言って社会悪です。

残業は悪なのか

ここまで残業することについてネガティブに語ってきました。
しかし、筆者は全ての残業が悪だとは到底思えません。
長時間働くことで、スキルが伸びることや社会にインパクトを与えられる仕事ができるということは紛れもなく、真理だと思っています。
良くないのは、自分の気持ちに正直ではなく、残業を「やらされている」ことです。

周りがやっているから
評価が下がるから
ちょっとくらいなら我慢できるから

こういった心持ちで仕事をするのであれば、さっさと帰って体調を整えたほうが、良い仕事ができるはずです。
長時間労働が可能になるのは自分がやりたいことが仕事なのだと胸を張って言える状態の時です。
虚勢を張るのではなく、心の底からそう言える時のみです。
そして、その感覚は他人に強要してよいものではありません。
志を同じくすることと強要することは別物です。
これを勘違いしている経営者や管理職の方も少なくありません。
お金と時間にだらしないくせに、こだわりだけ強い人が独善的になる傾向があるように思います。

残業をさせるのであれば、

  • 残業代がしっかりと出て、働きに報いること

  • 会社が成長すること

  • 会社の成長を社員も誇りに感じられること

この3つの条件が必要なんじゃないかなと個人的には思っています。

まとめ

この記事では残業を悪として、今、悩んでいる人向けのものとして書いています。
残業の善悪を問いたいものではありません。
向上心を持って、もっと自分を叩き上げたいんだという熱い志を持つ人のことは心から尊敬しますし、そのためには時間を投下することも大切です。
量は質に転化するという言葉も一定の条件を満たせば、本当だと思っています。

そもそも善か悪か、二元論的な思考で結論が出ることは世の中、それほど多くありません。
立場が変われば、捉え方が変わります。

量をこなしても苦痛にならない仕事に出会うためには、自分で探すしかありません。
仕事を楽しいと感じるようになることは、人生戦略としても理に適ったものだと私は思っています。
楽しいと思える仕事に出会うためには、自分から行動を起こすしかありません。
行動を起こすためには、自分のための時間を捻出することが必要です。
時間を捻出するためには方法よりもまず、思考を整理していきましょう。

読んでくださった方の職業人生が少しでも良くなることを心から願っています。

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