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LaQはLEGOに並ぶブロックかもしれない。

LaQ(ラキュー)というブロックがあります。

知育ブロックなどのカテゴリに含まれることも多いようなのですが、そういうカテゴリの枠組みを超えて、とても素晴らしく、レゴに並ぶくらいみんなが遊ぶものになってもおかしくないブロックだと真剣に思います。

メビウスの輪ができるブロック

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こんな複雑な曲面でも基本の十数パーツで作ることができます。これは他のブロックではなかなかできない。

面をつなげていく仕組み

LaQはパーツが面でできています。面と面をつなげていく。角度をついた接合もできる。そのため平面だけでなく曲面的なものも作りやすい。面は組み合わさって立体になる。3DCGの世界でのポリゴンのようなもので、かなり汎用性が高い。レゴだと特殊な曲面のパーツを使わないとなかなか難しいような造形を作ることができます。

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うねりなんかも作ることができてしまいます。


面で構成していく世界観は折り紙にも通じるものがあるようにも思います。

一方、レゴの仕組みはブロックの塊をつなげていく。レンガ造りの建物のようなイメージが強い。基本的には三次元空間の表し方でいえばボクセルだと思います。最近だとマインクラフトが思いつきます。二次元だとドット絵の表し方に近い。どうしてもなめらかな曲面を表すのは難しい。もしくは特殊なパーツを使うしかない。

パチンととめる仕組み

しっかりと止まって抜けにくい構造になっています。なかなか強い。子供が持って遊ぶこともしやすい。お面や鼻眼鏡、腕時計、ネックレスなんかを作って遊ぶことができます。

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パーツの種類のすくなさ

基本となる平面パーツは正方形と正三角形の二つしかありません。平面をつなぐ接合パーツが五つ。あとは回転する軸が二つとタイヤ状のものが二つ。それだけ。(近々タイヤと軸パーツがもう一種類追加される)

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だから何か作ろうと思いたったり、本や人の作品をみて作ってみたいと思ったときに、手元にパーツがないから作れないということがまずありません。どうせこのパーツがないから…というような諦めがない。種類の少なさが逆にとても大きなメリットになっていると思います。

歪みを許容する柔軟性と歪みからくる表現力

基本のパーツはまっすぐな平面。角度のついたジョイントパーツは90°と120°。それだけしかありません。
でも、少しねじれたり歪んだりすることで正確な角度からずらしてちょっとした無理ができてしまいます。それは始めから意図されていたわけじゃないはずですが、結果的により複雑な面の表現が可能になっています。

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例えば上の立体のどちらも作ることが出来ます。正確な立体としてみた時、面と面をつなぐ角度はこの2つの立体では異なる角度なので、本来同じパーツでこの2つの立体の両立は無理なはずなのですが、なんとかなってしまっています。このような「無理が効く」結果、実現できるバリエーションがとても豊富になっています。

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例えば、この曲面はたわみの賜物です。

パーツの少なさをカバーするアイデア

パーツの種類の少なさ、固定する力の強さ、歪みを許容する柔軟性という理由からか、創意工夫の余地がかなり大きいです。

特に達人達のアイデアがかなり面白い。そんな風にできるのか!と驚きがあります。アイデア次第で、可動するような部品も基本パーツの組み合わせで作れてしまう。次々と新しい手法がうまれている感じがしています。
ラキューのサイトやSNSでのハッシュタグ(#LaQ)での検索などでぜひ見てほしいです。

普及するかどうか

書店で買えたり(知育の扱いだからかもしれない)、各地でイベントを丁寧に開催してたり、保育園などで結構使われてたり、作り方の本が沢山出てたり、ミスタードーナツのおまけになってたり…と普及につながる活動もしっかりされてるイメージがあります。子供達は結構みんな知ってる。このままいって日本で普及するのは間違いないと思うのです。世界へは広まるかどうか…はまた別の次元のステップアップが必要なのかもしれません。

LaQは奈良の会社ヨシリツさんが作っています(関西出身の僕はなおさら親近感が高い)
日本からうまれたブロックがいずれ世界に広まって世界中の子供が遊ぶことを想像するととてもわくわくします。そうなればいいなと思うし、少しでも貢献できればいいなと思ってこれを書きました。

LaQサイト

#LaQ

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