LaQで柔らかく

硬いブロックでやわらかな構造

LaQという一種のブロックがあります。プラスチックでできていて、パチパチとめていく、基本的に硬いものです。しかし、平面を螺旋状につないで一種のバネと同じ構造にすることで、柔らかさを実現できます。

その構造を利用して、一見固そうなのに、ふにゃふにゃする顔を作ってみました。

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見た目は直方体でありながら、手の上で揺らしてプルプルと動くくらい柔軟です。

同様の構造で作った「あ」と「ら」。

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一文字といえば、なんとなくやっぱり「あ」。最初に習う文字でありながら、最も複雑なひらがなの一つで、そのバランスは絶妙。動かしたくなる文字で、そして動かして面白い文字でした。「ら」はLaQから。

かなり字面が歪んでますが、パーツはしっかり固定されていて壊れずにすんなり元に戻ります。

LaQにおけるバネの構造はLaQの入門書で初めて知って、そんなことができるのかととても驚きました。(LaQ スーパーテクニック という本 http://www.laq.co.jp/product/book_supertech/?key=.books で知りました。)

また、改めて振り返ると、数年前に東大生産技術研究所 山中研の展示で見たトカゲもヒントになったのかなと思います。(トカゲは下記動画の1:47ぐらいから) 

3Dプリンターで出力できるのは硬い物質だが構造を工夫することで柔らかくもできるという説明があり、とても腑に落ちた覚えがあります。その記憶が今回のふにゃふにゃ顔につながっているのだと思います。

あとはジョジョの奇妙な冒険でみた「ハイウェイスター」というスタンド。輪切りになっていた平面が積み重なって元の立体に戻るシーンがあって。それも無意識でヒントになった気がします。


それにしても、硬さと柔らかさを同じパーツから作ることができるというのはとても面白いことです。LaQは奥深いなぁと、今回改めて感じました。

(追加)
僕が作ったふにゃふにゃ顔をみて、子供達がアレンジして「変なヒゲのおじさん」と「女の子」を作りました。自分的には僕の作品よりも表情に味があってとても好きです。なんともいえない顔。
アレンジがしやすく、作ったあと遊べるということから、この四角のバネ構造はフォーマットとして可能性があるなぁと感じました。

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